子どもの薬を飲ませるコツ|年齢別・味の工夫&絶対にやってはいけないこと
子どもに薬を飲ませるのは、親御さんにとっても子どもにとっても大変なこと。特に苦い薬は、泣き叫んで拒否してしまうこともありますよね。今回は、福岡市立こども病院の由留部圭伍・薬剤部長に、子どもの薬をスムーズに飲ませるためのコツや注意点を伺いました。年齢に合わせた味の工夫や、絶対にしてはいけないことなど、すぐに役立つ情報をまとめました。
年齢別!薬を飲ませる工夫
同じ薬でも、子どもの年齢によって適切な処方の種類や飲み方が異なります。新生児から乳児の頃は、舌が甘みに敏感なので、薬に多少の苦みがあっても、甘みのあるものであれば飲んでくれる可能性が高いです。
具体的な方法としては…
- 専用のスポイト:先端が丸い専用のスポイトで、薬を少量ずつ与える。
- ミルクや母乳と混ぜる:少量のミルクか母乳と混ぜてペースト状にし、頬の内側に塗りつける。
「薬をミルクや母乳と混ぜると、授乳を嫌うようになるのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、医療現場ではそのような事例はほとんど見られないとのことです。
離乳食が始まったら、ジュースやゼリーなどに混ぜて飲ませることもできます。また、氷やアイスクリームも味覚を鈍感にし、薬を飲みやすくする効果が期待できます。
苦い薬はコレで克服!味の組み合わせ
特に苦みの強い抗菌薬は、チョコレート味と相性が良いそうです。ただし、酸っぱい飲み物は抗菌薬のコーティングを剥がしてしまい、苦みを強くしてしまうので避けましょう。
注意が必要なのは、血圧を下げる薬とグレープフルーツジュースの組み合わせです。副作用の原因となる可能性があるため、絶対に混ぜないでください。
薬を飲みきることの大切さ
子どもの症状が落ち着くと、薬の服用を途中でやめてしまいがちですが、処方された日数には根拠があります。解熱剤やかゆみ止めなどの頓服薬以外は、最後まで飲みきるようにしましょう。
特に抗菌薬は、服用を途中でやめてしまうと、体内に残った菌が薬の効かない耐性菌となって増殖し、症状が重篤化する恐れがあります。
薬を飲ませる際の4つのポイント
子どもの薬を飲ませる際に心がけたい4つのポイントをご紹介します。
- 絶対に無理やり飲ませない
- なるべく機嫌の良い時に飲ませる
- 何のために飲む薬かを理解できる年齢になったら、分かりやすい言葉で伝える
- 頑張って飲めたら、大げさなくらい褒めてあげる
薬を飲むことに怖さやトラウマを感じてしまうと、飲ませるのがさらに難しくなります。ご褒美のシールを用意するなど、子ども自身に「頑張って飲もう」と思ってもらえるよう、工夫してみましょう。
子どもの健康を守るために、薬を正しく飲ませることが大切です。この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。