マキロイ、欧州選手最多のメジャー6勝目!「待つ者には良いことが訪れる」とトム・ワトソンの教えを胸に劇的勝利
「マスターズ」連覇を達成したロリー・マキロイ(北アイルランド)の勝利は、単なる記録達成以上の意味を持つ。オーガスタナショナルGCの難コースを制し、欧州選手として史上最多となるメジャー6勝を挙げたマキロイは、その勝利の裏に、17年前の出会いと、トム・ワトソンの貴重なアドバイスがあったことを明かしました。
19歳の自分に語りかけたトム・ワトソンの言葉
2007年の「マスターズ」初出場時、当時19歳のマキロイは、2度の優勝経験を持つレジェンド、トム・ワトソンと練習ラウンドを共にしました。特に印象的だったのは、悪名高い12番(パー3)でのワトソンの言葉です。「風がどこから吹くか感じ取れるまで待ってから打つように。そして、(風を感じて)打てるタイミングが来たら、すぐに打ちなさい」と、風を読むことの重要性を説いたのです。
最終日に試された忍耐力
最終日、優勝争いが激化する中、マキロイは12番ティでその言葉を思い出していました。オーガスタは風が変わりやすく、判断を誤ると致命的なミスにつながります。隣接する11番グリーンのピンフラッグが右から左にはためく中、マキロイは焦らず、風向きを確かめるまでクラブを構えませんでした。そして、確信を得た瞬間、9番アイアンで放ったショットは、ピン上2m強にピタリと止まる完璧な一打となりました。
苦難を乗り越えて掴んだ勝利
しかし、マキロイの道のりは決して平坦ではありませんでした。4番パー3で大きくミスし、ダブルボギーを喫して一時は2打差をつけられてしまいます。それでも、マキロイは諦めませんでした。「マスターズで学んだのは、待つ者には良いことが訪れる、ということかもしれない。とにかく諦めずに続けること」と、忍耐強くプレーを続けました。7番からの2連続バーディで勢いを呼び戻し、最終ホールもボギーで凌ぎ、スコッティ・シェフラーを1打差で振り切って見事、連覇を達成しました。
過去の経験が生んだ成長
マキロイは、過去の経験から得た教訓も語りました。2012年の「全米プロ」では8打差で圧勝しましたが、「20代前半の頃、8打差で優勝していた頃は、もっと楽に勝てたものだったけど…」と振り返り、現在の粘り強さは、過去の苦い経験から培われたものであることを示唆しました。困難な状況でも諦めない、マキロイの精神力が、今回の勝利を支えたと言えるでしょう。