和紙の力で恩返し東京から高知へ移住した女性アーティストの挑戦
東京都出身の竹山美紀さん(37)は、高知県越知町を拠点に和紙アーティストとして活躍しています。幼い頃に母と作ったちぎり絵の記憶をきっかけに和紙の世界へ足を踏み入れ、創作の壁にぶつかりながらも、和紙の魅力に魅せられ高知に移住。和紙の職人さんたちへの恩返しという強い想いを胸に、アクセサリー制作や作品展などを通して高知の魅力を発信しています。
油絵から和紙へ生まれた転機
東京芸術大学で油絵を学んでいた竹山さん。しかし、創作活動に行き詰まり、絵の具による体調不良も重なり、新たな素材を探し始めます。そんな時、幼い頃に母と和紙のちぎり絵を作った記憶が蘇ります。「いつも忙しそうな母が、私以上にのめり込んで作っている姿が印象的で、『お母さん、すごく幸せそう。和紙の力ってすごい』と感じました。」
土佐和紙との出会い
各地の和紙店で芸術作品のように美しい染め和紙「夢幻染」を発見。作者の田村晴彦さん(高知県いの町)の奥さんの展示会をきっかけに、土佐和紙の世界へ深く足を踏み入れます。淡く繊細な色合いが特徴の夢幻染は、竹山さんの創作意欲をさらに掻き立てました。
高知での新たな一歩
2018年にはいの町の職人さんのもとへ住み込み、和紙を使った創作活動を開始。そこで現在の主人と出会い、新型コロナウイルスの流行を機に、両親から「高知にいた方がいい」と勧められ、主人の住む越知町へ移住。町の観光パンフレットを見た時、この場所で未来を想像できたことが移住を決意する大きな理由となりました。
竹山さんの活動は、単なるアート制作にとどまりません。和紙の魅力を広め、地域を活性化させるという強い想いのもと、高知の美しい自然や文化を和紙を通して表現し続けています。和紙を通して恩返しをしたいという竹山さんの想いは、多くの人々に感動を与え、高知という土地に新たな活力を吹き込んでいます。