実の娘への性的暴行罪、父親の控訴棄却 名古屋高裁が1審判決を支持
実の娘に対する性的暴行で起訴された父親の大門広治被告(54歳)の控訴が、名古屋高等裁判所金沢支部によって棄却されました。1審で言い渡された懲役8年の判決が支持された形です。この事件は、親子間の性的暴行という痛ましい事例として社会に衝撃を与えました。
事件の概要
大門被告は、当時16歳だった実の娘である福山里帆さん(26歳)に対し、準強姦罪を犯したとして起訴されました。2023年の1審、富山地方裁判所は懲役8年の有罪判決を言い渡しました。被告側は判決に不服を申し立て控訴しましたが、2審の名古屋高裁金沢支部は21日の判決で、1審判決を支持し、控訴を退けました。
名古屋高裁の判断
名古屋高裁金沢支部は、大門被告に対して「改悛の情が深まったとは到底言えず、原判決の量刑を見直す余地はない」と判断しました。つまり、被告が真摯に反省している様子が見られないため、量刑を変更する必要はないと結論付けたのです。
福山里帆さんのコメント
判決後、福山里帆さんは会見を開き、自身の心情を語りました。「改悛の情が全く見えないということではっきり言っていただいて、私もそのように感じていたので裁判所から見てもそのように感じるのだなと非常に安心しました」と述べ、裁判所の判断に安堵の意を示しました。
さらに、福山さんは父親に対して「反省はしていないと感じています。父が改悛の意を示した、もしかしたら本当にそうなのかもしれませんが、少なくとも被害者の私から見ると到底届いているとは思えません。反省するのであれば、自分が8年間そこ(刑務所)に入って何が悪かったのかよく考えてほしいなと思います。もう私は二度と会うことはありません」と、強い言葉で自身の気持ちを表現しました。
この事件は、性的暴行被害者の心の傷の深さ、そして加害者の真摯な反省の重要性を改めて浮き彫りにしました。今後も、同様の被害に遭われた人々への支援と、再発防止に向けた取り組みが求められます。