京都・宇治工場でアスベスト被害、75歳男性がユニチカと和解「提訴は無駄ではなかった」
京都府宇治市の日本レイヨン(現ユニチカ)宇治工場で働いていた男性(75歳)が、アスベストを扱う作業が原因で発症した中皮腫の損害賠償を求めていた訴訟が、17日に京都地裁で和解が成立しました。解決金の額は明らかにされていません。
アスベスト被害の経緯
男性は1969年から1980年にかけて宇治工場で、石綿粉じんが飛散する環境下での作業に従事していました。2023年に中皮腫と診断され、昨年1月に約2900万円の賠償を求めてユニチカを提訴していました。
国との和解も成立
実は、この男性はユニチカだけでなく、国に対しても損害賠償を求めて訴訟を起こしていました。こちらは2024年11月に京都地裁で、1265万円の和解が成立しています。
男性のコメント
男性は弁護団を通じて「裁判を進める中でアスベストの危険性を知り、同じように悩む人たちと相談できるようになった。提訴して良かったと思う」とコメントを発表しました。提訴したことが、同じような境遇の人々の救いにつながったことを強調しています。
弁護団のコメント
京都アスベスト弁護団は「早期に解決でき、ご本人にきちんと結果をお届けできたことが良かった」と述べています。アスベスト被害に苦しむ人々の支援を今後も続けていく方針です。
相談窓口
アスベスト被害に関する相談は、京都アスベスト弁護団(075-256-1891)までお問い合わせください。
アスベスト問題は、過去に多くの労働者やその家族に深刻な影響を与えてきました。今回の和解は、被害者救済に向けた一歩と言えるでしょう。今後も、被害者の権利を守るための取り組みが重要です。