白内障手術、レンズ選びで後悔しない!眼科医が徹底解説|単焦点vs多焦点、あなたに合うのは?
「老眼と白内障、どっちが先にくるの?」「手術ってどんなレンズを選べばいいの?」白内障と診断された時、レンズ選びは大きな悩みですよね。今回は、自身も白内障手術を受けた眼科医の高田眞智子先生が、レンズの種類と選び方をわかりやすく解説します。10代~30代の皆さんにも理解しやすいように、メリット・デメリットを比較しながら、後悔しないレンズ選びのポイントを伝えていきます。
白内障手術で使う眼内レンズってどんなもの?
白内障手術では、濁った水晶体を人工のレンズ(眼内レンズ)に置き換えます。このレンズの種類によって、手術後の見え方が大きく変わってきます。レンズは大きく分けて、単焦点レンズと多焦点レンズの2種類があります。
単焦点レンズ:安価で安定した視力
単焦点レンズは、遠く、中間、近くのいずれか1つの距離にピントが合うレンズです。一番シンプルなレンズで、費用も健康保険適用で抑えられます(3割負担なら6万~8万円)。
単焦点レンズがおすすめなのはこんな人
- メガネをかけることに抵抗がない
- 白内障以外の目の病気がある
- 手術費用を抑えたい
メリットは、焦点が合う距離では非常にクリアに見えること。デメリットは、基本的にメガネが必要になること、そしてピントが合わない距離はぼやけて見えることです。
多焦点レンズ:メガネなしで快適な毎日を
多焦点レンズは、遠くから近くまで、複数の距離にピントが合うレンズです。メガネなしで日常生活を送りたい方には最適ですが、単焦点レンズに比べて費用が高くなります(25万~100万円)。多焦点レンズには、さらに回折型と非回折型の2種類があります。
回折型多焦点レンズ:遠中近すべて見えやすい
回折型多焦点レンズは、レンズ表面に特殊な構造を施し、光を分割して複数の焦点を作ります。メリットは、ほぼ全距離がよく見えること、日々の生活が快適になること。デメリットは、コントラスト感度がやや低下すること、暗い場所で見えにくいこと、光視症(ハローや光のちらつき)が出ることがあることです。夜間運転を頻繁にする方にはあまりおすすめできません。
非回折型多焦点レンズ:夜間運転も安心
非回折型多焦点レンズは、回折構造を使わず、光の屈折を利用して複数の焦点を作ります。メリットは、遠くから中間がよく見えること、夜間運転に適していること、見え方が自然で光視症が少ないこと。デメリットは、近くを見るときにメガネが必要になる場合があることです。
レンズ選びのポイントは?
どのレンズが合うかは、ライフスタイルや目の状態によって異なります。夜間運転が多い方は非回折型、細かい作業が多い方は回折型がおすすめです。また、光視症が気になる方は、事前に医師とよく相談しましょう。高田先生も「自分に合ったレンズを選ぶことが、手術後の満足度を高める一番の秘訣です」と語っています。
白内障手術は、一度きりのチャンスです。後悔しないためにも、眼科医としっかり相談し、自分にぴったりのレンズを選びましょう。