世田谷パブリックシアター2026年度ラインアップ発表!「雨月物語」翻案やロルカ、ブレヒト作品も
世田谷パブリックシアターの2026年度ラインアップ発表会が3月31日に開催され、白井晃芸術監督をはじめ、演出家や脚本家たちが集まりました。2026年度は、天井改修工事のため休館となる劇場が、シアタートラムやせたがやイーグレットホールを中心に公演を行います。今回のラインアップは、現代社会が抱える問題に深く切り込み、観客に新たな視点を提供する作品が目白押しです。
「わたしは、この世界でどう営むか」白井芸術監督のテーマ
白井芸術監督は、新シーズンのテーマを「わたしは、この世界でどう営むか」と発表。コミュニケーションの変化やパンデミックを経て大きく変容した社会の中で、私たちがどのように生き、どのように関わっていくべきかを問いかけます。お金、生活、家族、所有といった価値観が変化する中で、私たちはどう向き合っていくべきなのか、その答えを舞台上で探求します。
注目のラインアップ
ラインアップの中でも特に注目を集めているのは、以下の作品です。
『月を抱く人魚』-雨月物語より-
生田みゆき演出、鈴木アツト脚本による、上田秋成の怪奇小説「雨月物語」を現代に翻案した作品。“あたらしい国際交流プログラム”の最新作として、新たな解釈と表現で物語が展開されます。
『Yermaイェルマ』
稲葉賀恵演出、オノマリコ脚本による、ロルカの傑作「イェルマ」を起点とした作品。子どもを望む女性の苦悩を描きながら、現代社会における女性の生き方や、子どもを持たないことへの罪悪感といったテーマを深く掘り下げます。咲妃みゆ、渡邊圭祐、小林亮太、渡辺いっけいらが出演します。
『ヨハンナ』
白井晃芸術監督が演出を務める、ブレヒトの代表作。世界恐慌後のアメリカを舞台に、資本家と貧民たちの救済活動に邁進する少女・ヨハンナの対立を描きます。鈴木アツトが脚本を担当し、登場人物を6名に絞り込むことで、より現代的な解釈と表現を目指します。
『レディエント・バーミンRadiantVermin』
白井晃芸術監督演出による、フィリップ・リドリーの三人芝居。理想の新居を探すカップルが巻き込まれる思わぬ事態を描き、清原果耶、井之脇海、池津祥子が出演します。
国際交流や地域との連携も
今回のラインアップでは、国際交流プログラムや地域との連携も積極的に行われます。カナダのサーカスカンパニー「アガット&アドリアン」の来日公演や、せたがやアートファームでのVRとダンスを組み合わせたパフォーマンス、地域住民と共創するワークショップ事業など、多様な表現と交流の場が提供されます。
個性的な演出家、作家、そして作品が揃った2026年度ラインアップ。今後のキャスト発表にも注目が集まります。