円急騰!1ドル156円台後半まで大幅円高-為替介入警戒で市場動揺
30日午前のニューヨーク外国為替市場で、円が急騰しています。これは、片山さつき財務相らによる強い円安けん制発言を受け、為替介入への警戒感が高まったことが大きな要因です。午前9時現在のレートは1ドル=156円70~80銭と、前日午後5時比で3円56銭の大幅な円高・ドル安となっています。
未明の急落からの大反発
実は、円は未明の時間帯には一時1ドル=160円70銭台まで下落していました。しかし、片山財務相と三村淳財務官が相次いで為替介入の可能性を示唆したことで、一気に円を買い戻す動きが広がり、一時155円台まで円高が進みました。ニューヨーク市場の取引開始価格は1ドル=156円40銭付近でした。
アメリカ経済指標と市場の反応
朝方発表された1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、年率換算で前期比2.0%増と、市場予想の2.3%増を下回りました。また、3月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比3.5%上昇と、伸び率が拡大。米イスラエル間の軍事作戦に伴う原油高も影響しています。
さらに、週間新規失業保険申請は市場予想よりも少なく、雇用コスト指数も予想を上回る上昇を見せ、インフレ加速と労働市場の底堅さが示唆されました。これらの経済指標を受けて、米長期金利がやや上昇し、円の上げ幅は縮小傾向にあります。
ユーロも大幅円高
ユーロも対ドル、対円ともに大幅に円高・ユーロ安となっています。同時刻現在、対ドルでは1ユーロ=1.1690~1700ドル、対円では1ユーロ=183円30~40銭です。欧州中央銀行(ECB)は、この日の定例理事会で政策金利を据え置きました。
今後の為替市場の動向は、アメリカと日本の金融政策、そして地政学的なリスクに左右される可能性があります。引き続き、市場の動向に注目が必要です。