介護歴4年のライターも驚愕!実は逆効果だった介護の「やりがち」3選【医師監修】
「相手に聞こえやすいように」「早く終わらせるために」…実は、認知症の方への介護で、ついやってしまいがちな行動が、介護拒否につながる可能性があるんです。介護歴4年のライター小林さんが、ある本との出会いをきっかけに、自身の介護のやり方を見直した体験と、医師に聞いた逆効果な介護についてご紹介します。
介護を「良い時間」に変える本との出会い
終わりが見えない介護に絶望しかけていたライター小林さん。そんな時に出会ったのが、本田美和子先生(国立病院機構東京医療センター総合内科医長)著の『認知症の方と意思疎通が取れる介護シーン別ユマニチュード式「話し方・行動」実践編』(講談社)です。この本は、認知症の方とのコミュニケーションを円滑にするための「ユマニチュード」というケア技法を紹介しており、介護に対する考え方を大きく変えるきっかけとなりました。
小林さんは、「介護の時間がこんなふうに“良いもの”になるなら、目の前にゴールがなくても大丈夫!むしろ介護を楽しんでみよう」と、前向きな気持ちになれたと語ります。この本は、認知症の基礎知識や日常の困り事とその解決策が分かりやすくまとめられており、介護の現場で役立つ必携の一冊となっています。
ケアの最中に「コレって間違いなの?」3つのNG行動
ユマニチュードでは、誰もが実践できる具体的な技術として、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱があり、それぞれの【OK】行動と【NG】行動が示されています。今回は、その中でも特に注意したい3つのNG行動をご紹介します。
1.大きな声で話す
「相手によく聞こえるように」と意識して大きな声で話しかけていませんか?本田先生によると、大きな声は音圧が高く、ご本人にとっては「叱られている」と感じてしまうことがあります。これが、認知症行動心理症状の引き金になる可能性もあるのです。
ポイントは、話すスピードをゆっくりにし、穏やかな状況を醸し出すために歌うような抑揚をつけること。また、できるだけ低めの声で話すことで、相手は理解しやすくなります。高齢者の方は、情報処理に時間がかかるため、早口で話すと答えに詰まってしまうことも。
2.無言でのケア
時間に余裕がない時、つい黙々と介護を進めていませんか?本書には、「無言でのケアは、そんなつもりではなくても『私はあなたの存在を認めていない』というメッセージになってしまいます」とあります。
介護をする上で大切なのは、「相手と共に良い時間を過ごす」こと。そのためには、体を拭いたり、着替えを手伝ったりする際に、積極的に話しかけることが重要です。
3.テキパキと早口で話す
「良いケア」とは、作業を黙々とこなし、口数少なくテキパキと素早く行うことだと考えられがちですが、それは間違いです。介護をする時に一番大切なことは「相手と共に良い時間を過ごす」こと。そのために「話す」技術はとても重要です。
介護は、単なる作業ではなく、相手とのコミュニケーション。日々のちょっとした工夫で、介護の質を大きく向上させることができます。ぜひ、この機会に自身の介護のやり方を見直し、認知症の方とより良い関係を築いてみてください。