ホロライブ運営・カバーが減益発表 『ホロアース』開発終了と今後の戦略を解説
大幅な純利益減のワケは?『ホロアース』減損などが影響
ホロライブプロダクションを運営するカバー株式会社が、2026年3月期の決算を発表しました。売上高は過去最高となる約493億3,000万円を記録し、ライブイベントやグッズ販売は好調を維持しています。しかし、純利益は前年同期比で45.7%減少という結果になりました。この主な要因として挙げられているのが、メタバースプロジェクト『ホロアース』のソフトウェア資産における約32億円の特別損失や、過去の在庫商品の評価減など、一時的な非資金性コスト(ノンキャッシュ)の計上です。企業としての本業の稼ぐ力は変わらず安定しているとのことなので、ファンの方はひとまず安心と言えそうです。
メタバース開発の知見をどう活かす?今後の戦略に注目
今回の発表で特に大きな動きとなったのが、メタバースプロジェクト『ホロアース』の開発終了です。今後は、そこで培った3Dモーション技術やアバターテクノロジーを、既存の配信アプリやコンテンツ事業に統合していく方針を明らかにしました。これまで以上にタレント個人の魅力を最大化させる「循環型ビジネスモデル」に資源を集中させる狙いです。また、2027年3月期にはスマホ向けゲーム『hololiveDreams』のリリースも控えており、すでに事前登録者は90万人を突破するなど、大きな期待が寄せられています。
「質的拡大」へ舵を切るホロライブの未来
カバーは今後、2030年3月期に売上高1,000億円・営業利益250億円以上という中期目標を掲げ、「量的拡大」から「質的拡大」へとフェーズを転換します。新人発掘のためのオーディション加速や、先行投資によるタレント支援体制の強化など、成長戦略は止まりません。今回の業績への反省として役員報酬の一部返納も行うなど、運営側の引き締まった姿勢も見られます。