「車中泊」は本当に安全?災害時の避難ルールと最低限やっておくべき備え
いざという時、車中泊は「一時避難」として活用しよう
災害が発生した際、避難所ではなく「車中泊」を選択する人は少なくありません。実際に熊本地震の際、避難者の約7割が車中泊を経験したというデータもあります。プライバシーが確保できる一方で、支援が届きにくかったり、深刻な「エコノミークラス症候群」のリスクがあったりと注意点も多いのが現実です。NPO法人「ソナエトコ」理事長の水野直樹さんは、車はあくまで「一時的な場所」であり、基本は避難所への避難を検討すべきだと強調します。まずは、地域の避難所の状況を把握し、家族で「誰がどこに避難するか」を事前に話し合っておくことが大切です。
孤立を防ぐためのコミュニケーションと健康維持
車中泊で一番怖いのは「周囲から孤立すること」です。災害時、車中泊をしている人の存在が把握されず、支援物資が届かないケースが発生しています。孤立を防ぐためには、近くの人と協力しあったり、避難所の運営に顔を出したりすることが重要です。また、長時間同じ姿勢でいることは健康を損なう原因になります。座ったままできる軽い体操を取り入れるなど、意識的に体を動かすことを心がけましょう。自分の体調に合わせた運動法を事前に調べておくと安心です。
「普段の便利」が災害時の「安心」に直結する
車中泊に必要な防災グッズは、実はレジャーの延長線上にあります。水野さんが推奨するのは「日々のドライブでの困り事を解決する」こと。例えば、車内でのゴミ処理に困ったらゴミ袋を積む、眩しさを感じたらサンシェードを用意するといった工夫です。これらは災害時にもそのまま役立つ「生きるための装備」になります。まずは市販の「車載用防災セット」をチェックしてみるのも良いでしょう。
今のうちにやっておこう!「1泊の車中泊体験」
頭で考えるだけでなく、実際に試してみることも重要です。まだ気候が穏やかな今の時期に、一度「1泊だけ」車中泊を体験してみませんか?その際、ガソリンを節約するためにあえてエアコンを切って過ごしてみることで、自分にとっての暑さや寒さ対策がどこまで必要なのかが明確になります。災害はいつ起こるかわかりません。無理のない範囲で今のうちに「防災のシミュレーション」をしておくことが、いざという時のあなたの命と健康を守る一番の対策になります。