ポテトチップスのパッケージが白黒に?「ナフサ不足」で私たちの生活に迫る危機と政府の計算
なぜポテトチップスの袋が変わったの?中東情勢と「ナフサ」の関係
最近、スーパーでパッケージが白黒のシンプルなポテトチップスを見かけたことはありませんか?実はこれ、中東情勢の悪化に伴う「石油製品不足」が私たちの身近な商品に影響を及ぼし始めている証拠なのです。多くのプラスチック製品や包装材の原料となるのは「ナフサ」という石油製品。今、このナフサの供給が滞ることで、最終的な製品であるポテトチップスの袋などにまで影響が広がっています。
政府は「年を越せる」と説明するけれど、その根拠は何?
政府は「ナフサ由来の化学製品は、年を越しても供給を継続できる」と発表しています。その主な根拠は、中東からの輸入がゼロになったとしても、米国やペルーなどからの代替調達を拡大することに加え、石油備蓄の活用で国内生産分を維持できるという計算です。さらに、民間企業が持っているプラスチック原料や溶剤などの中間製品在庫を合わせれば、計算上は十分に足りるという判断です。
「現場とのギャップ」が起きる理由とは?不安な未来を読み解く
しかし、経済産業省の幹部も「政府の説明と、実際の現場で起きていることのギャップはありうる」と認めています。なぜなら、ナフサから作られる化学製品は非常に種類が多く、特定の用途に特化したものも多いため、すべての製品で在庫が十分にあるわけではないからです。一部では需要過剰が起き、代替が難しい製品から品薄になるリスクも否定できません。私たちが日常で手にする商品が突然値上がりしたり、店頭から姿を消したりする「ギャップ」が、今後さらに広がっていく可能性も考えられます。