ナフサ不足は解消した?石油化学業界が抱える「供給不安」と「今後のシナリオ」
パニックから「冷静な対応」へ。ナフサ調達のいま
プラスチック製品など、私たちの生活に欠かせない素材を作るために必要な「ナフサ」。最近、中東情勢の悪化によって調達が難しくなるのではないかと心配する声が上がっていました。石油化学工業協会の工藤幸四郎会長は、この状況について「3月はパニック気味だったが、現在は危機感を持ちつつも冷静に調達できている」と語りました。実は、供給が完全に止まっているわけではなく、卸売業者が将来の不安から在庫を抱え込んだり、輸入頼みだった業者が国内調達に切り替えたりしたことで、流通が少し詰まっているのが現状のようです。
政府の補助金は「一時しのぎ」?業界が懸念する今後のリスク
政府は現在、ガソリン価格の引き下げや資金繰り支援などを行っていますが、これに対して工藤会長は「短期的な施策だけでなく、中長期的に日本をどうしていくかというビジョンをパッケージで示すべき」と警鐘を鳴らしました。また、もし中東のホルムズ海峡の封鎖が解除されたとしても、すぐに元の安定した状況に戻るわけではないと分析しています。私たちの生活を支える製品の価格や安定供給に直結するこの問題、今後の動きから目が離せません。