核廃絶の道は遠い?NPT再検討会議が3回連続で決裂した理由とは
最終文書が採択されず…世界が抱える「核」の問題はどうなる?
ニューヨークの国連本部で開かれていた「NPT(核拡散防止条約)再検討会議」が、22日に閉幕しました。世界中が注目していた核軍縮の方向性を示す最終文書ですが、なんと合意に至らず採択されないまま幕を閉じることになりました。実はこれ、3回連続での決裂となり、国際社会からは「NPT体制そのものが形骸化してしまうのでは?」と強い懸念の声が上がっています。
なぜ合意できなかったのか?背後にある国際的な対立
今回の会議では、議長が何度も調整を重ねて修正案を作成しました。しかし、北朝鮮の非核化や、ロシアが占拠するウクライナのザポリージャ原発の安全に関する記述が削除されるなど、内容が大幅に薄まってしまったにもかかわらず、それでも全会一致での合意には届きませんでした。特にイランの核開発問題なども含め、各国の利害が複雑に絡み合い、ギリギリまで粘ったものの、今の国際情勢では「核」に関するルールを一つにまとめることが極めて困難な状況です。今回の決裂によって、核兵器のない世界を目指すはずの国際的な枠組みが、危機に瀕しているといえるでしょう。