「書類を回すだけ」で16億円?KDDI傘下発・7年続いた架空取引の全貌とは
なぜ上場企業は「実務ゼロ」の怪しい取引に手を染めてしまったのか
2023年に東証グロース市場へ上場したばかりの広告企業「バリュークリエーション(VC社)」が、約16億円もの売上訂正を余儀なくされる事態となりました。驚くべきは、その取引が2018年から約7年4カ月もの長期間にわたって行われていたという点です。きっかけは、KDDI傘下のジー・プラン(GP社)に勤める元先輩からの「書類と支払いの対応だけしてくれればいい」という一言。本来あるはずの広告運用の実務は一切なく、ただ書類と資金を右から左へ流すだけの「架空循環取引」が、なぜ長年見逃されてきたのでしょうか。
実態のない利益で膨らんだ約1,000億円のマネーゲーム
今回明らかになった取引の規模は、入金額約999億円、支払額約982億円という途方もない金額です。VC社は、本来であれば「マーケティングDX事業」を強みとする成長企業でしたが、実はその利益の一部を、実務を伴わない「書類上の取引」によって水増ししていました。VC社の担当者は、GP社の担当者がExcelで送ってくる指示に従い、下請け企業との入出金を管理するだけ。手数料として売上の数%を受け取るという、極めて異例かつ不透明なスキームに組み込まれていたのです。なぜこうした事態が防げなかったのか、詳細は