金・銀価格が数カ月ぶりの急落!米雇用統計で何が起きたのか?
好調な雇用統計が招いた貴金属の急落劇
最近、投資家の間で話題になっているのが金(ゴールド)と銀(シルバー)の価格急落です。米国時間6月5日に発表された5月の米雇用統計が予想を大幅に上回ったことを受け、両貴金属の価格は年初来の安値水準まで値を下げました。これまで順調に上昇していただけに、今回の突然の変動に驚いた方も多いのではないでしょうか。
なぜ雇用統計で金と銀の価格が下がったのか?
今回、価格を押し下げた最大の要因は、米国経済の「強さ」です。5月の非農業部門雇用者数は17万2000人増と、市場予想の10万5000人を大きく上回りました。これを受けて、市場では「FRB(米連邦準備制度理事会)が早急に利下げを行う可能性は極めて低い」との見方が強まりました。金や銀は利息を生まない資産であるため、米国の金利が高止まりするとの観測は、貴金属の保有コストを高める要因となり、投資家が手放す動きにつながったのです。
ドル高の影響と今後の見通し
また、雇用統計の発表後に米ドルが上昇(ドル高)したことも、金や銀の価格にはマイナスに働きました。ドルと貴金属は一般的に逆相関の関係にあり、ドルが強くなると相対的に貴金属の価値が下がって見えてしまいます。今回の急落は3月下旬以来の下げ幅となっていますが、長期的には依然として高値圏にあります。最新の市場動向については、信頼できる情報源である