【愛媛の夏】松山商の1年生左腕・西岡奏萌が165球の熱投!第2シード松山聖陵を撃破したシンデレラストーリー
「あの展開で継投させたら投手に失礼」指揮官の信頼に応えた1年生左腕の意地
第108回全国高等学校野球選手権愛媛大会で、伝統校・松山商がドラマチックな勝利を収めました。2回戦の相手は強豪の第2シード・松山聖陵。大金星の立役者となったのは、松山商では15年ぶりとなる1年生で背番号「1」を背負った左腕・西岡奏萌(かなも)選手です。身長168センチと小柄ながら、佐々木朗希投手(ドジャース)を彷彿とさせる大きなフォームから繰り出される力強い投球で、延長10回、165球を投げ抜く完投勝利を挙げました。
重圧を乗り越えたルーキーの「強心臓」とチームの絆
デビュー戦が強豪校との対戦という大舞台。試合前は重圧から精彩を欠くこともありましたが、女房役の高藤大樹捕手ら先輩たちが共有した「10個の目標」と、大野康哉監督の丁寧な指導が西岡選手の背中を押しました。「バックを信じる」という言葉を胸に、130キロ前後のストレートと110キロ台のスライダーを巧みに使い分け、松山聖陵打線を翻弄。「あの展開で継投させたら投手に失礼」という監督の強い信頼と、ピンチの場面で笑顔を絶やさずルーキーを支え続けたチームメイトの連携が、この歴史的な勝利を呼び込みました。
受け継がれる魂の系譜、松山商の新たな伝説が幕を開ける
試合後、西岡選手は「投手陣全員で勝利をつかみ取りたい」と控えめながらも力強く語りました。昨年のエース林颯太選手や小林甲明選手の魂を受け継ぐかのような西岡選手の登場に、地元ファンからは大きな期待が寄せられています。夏の甲子園を目指す戦いはまだ始まったばかり。愛媛の高校野球界に現れた新たなスター候補が、今後どのような成長を見せてくれるのか、