名古屋場所で失速した横綱たち。豊昇龍と大の里に見る「強さ」への課題とは?
「蚊帳の外」に置かれた横綱たち。名古屋場所で何が起きたのか?
最近ではあまり見かけなくなった「蚊帳(かや)」ですが、今場所の大相撲名古屋場所では、まるで優勝争いの「蚊帳の外」に置かれたかのような2人の横綱の姿が注目を集めました。それは、豊昇龍と大の里です。優勝争いをも左右するこの2人の不調は、多くのファンを寂しい気持ちにさせました。
休場と苦戦。平成以降で稀に見る「横綱の不振」
豊昇龍はけがの影響もあり、14日目から無念の休場を選択。これで横綱在位9場所目で4度目の休場となり、最高位に就いてからは優勝から遠ざかっています。また、大の里も勝ち越しが幕内としては自身最も遅い14日目となるなど、最後まで本調子とは言えない戦いが続きました。横綱が2人そろって二桁白星に届かないのは、なんと35年ぶりという歴史的な低迷といえます。
かつての「負け越し横綱」たちが教えてくれる責任の重さ
かつて、15日制が定着して以降に横綱が皆勤して負け越した際には、引退も頭をよぎるほどの重い責任が問われました。元大乃国の芝田山親方は、当時負け越した際に進退伺を出した経験を振り返り、「成績を恐れず全力で場所を全うしたことに悔いはない」と語っています。現代の横綱にとって「休場」は既成概念となりつつありますが、横綱という存在の持つ圧倒的な強さと責任について、改めて考えさせられる場所となりました。
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