「損する前に売る」は逆効果?オルカンのプロが教える「投資リスク」の本当の意味
「リスク=損すること」と勘違いしていませんか?
「投資を始めたいけれど、もし損をしたら怖い…」そんな不安から、なかなか最初の一歩が踏み出せない人は多いのではないでしょうか。特に、少しでも価格が下がると「損する前に売っちゃおう!」と焦ってしまいがちですよね。しかし、これこそが実は一番やってはいけない「キケンな考え方」かもしれません。世界的な投資商品である「オルカン」の生みの親として知られる代田秀雄氏は、著書『
投資のプロが語る「リスク」の正体とは「振れ幅」のこと
投資の世界でいう「リスク」とは、私たちが日常会話で使う「危険」や「損をする可能性」とは少し意味が異なります。専門的にいえば、リスクとは「価格がどれだけ大きく上下に動くか」という変動の幅(不確実性)のことです。価格が激しく上下に動く資産は「リスクが高い」と言われますが、これは「損をする」という意味ではなく、「短期的にはマイナスになることもあるが、長期的には大きなプラスになる可能性も秘めている」という振れ幅の大きさを指しているに過ぎません。
「不確実性」こそがリターンの源泉になる
なぜ価格が動く資産に投資するのでしょうか。それは、投資家が「不確実性」というリスクを引き受ける対価として、高いリターンが期待できるからです。預貯金のように価格が全く動かない資産は「安心」ですが、残念ながら大きなリターンは望めません。一方で、株式のように価格が大きく動く資産は、一時的な損失のリスクがあるからこそ、時間をかけて保有することで経済成長の恩恵をリターンとして受け取れるのです。投資において大切なのは、リスクをゼロにすることではなく、自分が許容できる範囲の変動を理解し、時間を味方につけて付き合っていくことだと言えるでしょう。