お茶の時間がもっと楽しくなる!知れば納得「美味しいお茶」の基礎知識
実は全部同じ?世界中のお茶のルーツと意外な正体
私たちが毎日何気なく飲んでいる緑茶や紅茶、烏龍茶。実は、世界中のすべてのお茶はツバキ科カメリア属「チャノキ」というたった一つの植物がルーツであることをご存知でしょうか。葉の形やサイズが異なる中国種(小葉種)とアッサム種(大葉種)という品種の違いはあれど、元は同じ植物から生まれています。品種の違いによって、中国種は緑茶や烏龍茶に、アッサム種は紅茶にと、それぞれ適したお茶へと姿を変えていくのです。お茶の種類がこれほど多彩なのは、この植物の奥深さによるものなんですね。
春の訪れを感じる「新茶」と、苦味の理由
お茶好きなら一度は楽しみたい「新茶」とは、4月中下旬ごろに収穫される「一番茶」のことです。冬の間にたっぷりと養分を蓄えた茶葉には、甘み成分であるテアニンが豊富に含まれており、清々しい香りが楽しめます。季節が進むにつれて摘まれる二番茶や三番茶は、カテキンが増えることで、さっぱりとした苦味や渋味が際立つようになります。甘みが欲しい時は一番茶、スッキリしたい時は二番茶以降を選ぶなど、季節や気分に合わせて使い分けるのもおすすめです。
色も味わいも様々!お茶の種類が決まる「製法」の秘密
同じ茶葉でも緑色や茜色など、液色が全く違うのはなぜでしょうか。その答えは、ずばり「製法(作り方)」にあります。お茶は発酵の進み具合によって、不発酵茶(緑茶)、半発酵茶(烏龍茶)、全発酵茶(紅茶)など細かく分類されます。日本の緑茶は不発酵茶のグループに入ります。発酵が進むほど色味は淡い緑から茜色へ変化し、さらに焙煎の深さによって褐色の度合いも変わります。製造工程での繊細な変化が、私たちを楽しませてくれる一杯の味を作っているのです。
美味しいお茶を淹れるために知っておきたい「作り手の技」
もちろん、どんなに良い茶葉が育っても、それだけで美味しいお茶になるわけではありません。その年の天候や日照時間といった自然の恵みに加え、欠かせないのが「茶師」の熟練した技術です。同じ畑で摘まれた茶葉でも、製造工程や作り手のこだわりによって味わいは驚くほど変わります。お茶を淹れるときにその背景にあるストーリーを知るだけで、いつもの一杯がより特別なものに感じられるはず。まずは基本を知り、自分好みのお茶探しを始めてみてはいかがでしょうか。