さらば青春の味。「キッチンジロー」が残り1店舗に…54店舗から縮小した理由とは
ガッツリ洋食の代名詞「キッチンジロー」が最後の1店舗に
ハンバーグにエビフライ、メンチカツといった「男のロマン」が詰まったプレート。そんなメニューを2品、3品と自由に選べる「よくばりジロー」で長年愛されてきた洋食チェーン「キッチンジロー」をご存知でしょうか。学生やサラリーマンの胃袋を支え続けた同店が、今、大きな岐路に立たされています。最盛期には全国に54店舗を展開していましたが、今年7月、大阪の中之島店が閉店したことで、残るは東京・九段下店のみとなってしまいました。
かつての「聖地」が直面した厳しい現実
1964年に神田神保町で創業したキッチンジローは、秋葉原の外神田店が人気ゲーム「シュタインズ・ゲート」の聖地としても知られるなど、カルチャーの一部として若者から熱烈な支持を受けていました。しかし、時代の変化とともに厳しい状況が重なります。外食ビジネスの専門家によると、店舗数拡大に伴う調理スタッフの確保や教育の難しさ、そして低価格ファミレスの台頭が大きな壁となりました。さらに、多くの店舗を構えていたオフィス街がコロナ禍のリモートワーク普及によって人の流れを失ったことが、追い打ちをかける形となりました。
「最後の砦」九段下店で味わう変わらぬ味
2018年にはファミリーレストラン大手「ジョイフル」の傘下に入るなど再起を図りましたが、2020年には一気に店舗を整理することに。かつてランチタイムに行列を作っていた風景も、今では思い出となりつつあります。唯一の営業拠点となった九段下店は、まさにファンにとっての「最後の砦」といえるでしょう。「キッチンジロー」という名前をいつまでも残してほしいと願うファンは少なくありません。気になる方は、ぜひ一度その味を確かめに足を運んでみてはいかがでしょうか。詳細は