イスラエル高官、イラン最高指導者ハメネイ師の死亡を主張–イラン側は否定、中東情勢緊迫化
中東情勢が一触即発の状況に。イスラエル高官が、アメリカ・イスラエルによる大規模攻撃でイランの最高指導者ハメネイ師が死亡したと主張しています。しかし、イラン側はこれを強く否定しており、情報が錯綜しています。
大規模攻撃とハメネイ師の安否
先月28日、アメリカとイスラエルはイランに対し大規模な攻撃を実施。この攻撃はハメネイ師らを標的にしていたと報じられています。アメリカメディアが公開した衛星写真からは、ハメネイ師の邸宅が攻撃を受け損傷している様子が確認できます。
イランのアラグチ外相はアメリカNBCの取材に対し、「ハメネイ師は私の知る限り生きている」と述べています。しかし、ロイター通信によると、イスラエル高官はハメネイ師を殺害したと主張。さらに、イスラエルメディアはネタニヤフ首相がハメネイ師の遺体の写真を確認したと伝えています。
これに対し、イラン国営メディアは「指導者は戦いを堅固に指揮している」と報道し、ハメネイ師の殺害報道を全面否定しています。
イラン側の報復攻撃と被害状況
一方、イランは湾岸諸国にあるアメリカ軍基地やイスラエルに対し報復攻撃を行っています。イランの革命防衛隊は「14のアメリカ軍基地を攻撃し、数百人を殺害した」と主張していますが、アメリカ軍はイランによる数百発のミサイルや無人機攻撃を防いだとしており、被害は限定的だと発表しています。
しかし、湾岸諸国では被害も報告されています。クウェートの空軍基地では兵士3人が軽傷を負い、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイでは、有名観光地パーム・ジュメイラで火災が発生し4人がケガをしました。イスラエル国内でも、現地メディアによるとおよそ90人が軽傷を負ったとのことです。
ホルムズ海峡の航行禁止と世界経済への影響
さらに、イランメディアは、産油国が集まるペルシャ湾とアラビア海をつなぐホルムズ海峡で「全ての船舶の航行が禁止された」と報じました。詳細は明らかになっていませんが、ホルムズ海峡が封鎖されれば、世界経済に大きな打撃となり、影響が拡大する可能性があります。
今後の情勢推移に注目が集まっています。