ビットコイン急落!イラン攻撃で市場は価格崩壊を警戒?「デジタルゴールド」の信頼揺らぐ
ビットコインの価格が急落しています。わずか数分で約5%下落し、1ビットコインあたり6万ドル付近まで値を下げました。この急落は、イスラエルがイランを攻撃し、アメリカもこの攻撃に参加したというニュースと同時刻に発生しました。
イスラエルとイランの攻撃、ビットコイン市場に衝撃
ロイター通信によると、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は、現地時間土曜日の朝にイランに対する「先制攻撃」を開始したと発表しました。このニュースを受け、暗号資産市場では「ビットコインが崖から転落した」との声が上がっています。X(旧Twitter)では、「月曜日は市場で大惨事となるだろう。安全資産への逃避が加速する」といった投稿が拡散されています。
「デジタルゴールド」の評判に疑問符
ビットコインはこれまで、「デジタルゴールド」とも呼ばれ、金(ゴールド)と同様に安全資産としての役割を期待されてきました。しかし、今回の急落は、ビットコインが急激な地政学的ショックに対して、まだ安全資産としての実績を示していないことを浮き彫りにしました。ここ数カ月、ビットコイン価格は金と連動して取引されておらず、その評判を損なっている状況です。
専門家「紛争が激化すれば、投資家は伝統的な安全資産へ回帰」
XS.comのシニアマーケットアナリスト、ラニア・グレ氏は、今回の事態について次のようにコメントしています。「マクロ経済の観点から見れば、いかなる直接対決もエネルギー市場を混乱させ、原油価格を押し上げ、インフレーションに上昇圧力をかけると同時に、中央銀行の政策余地を狭める可能性があります。こうした環境では、投資家はボラティリティの高い資産へのエクスポージャーを減らし、流動性の保有を増やすか、伝統的な安全資産へとシフトする傾向があります。」
グレ氏はさらに、「直接的な紛争が発生した場合、金は2週間以内に約15%上昇し、1オンスあたり5500ドルから5800ドルのレンジを目指す可能性がある」と予測しています。そして、「存亡に関わるリスクが生じた瞬間、投資家は歴史的に価値を保全してきた資産へと回帰する。この文脈において、ビットコインは『デジタルゴールド』という物語にもかかわらず、急激な地政学的ショックにおける安全資産としては、まだ実績を示していない」と結論付けています。
足元の値動きを見ると、ビットコインは依然としてグローバルな流動性フローに敏感なハイベータのリスク資産として価格が形成されていることがわかります。今後の地政学的リスクの動向によっては、さらなる価格変動に注意が必要です。