1日2~3分の音読で脳を活性化!名作文学で物忘れ対策【書評】
「用事をしたはずなのに何だったっけ…?」「最近見たドラマの俳優の名前が思い出せない…」
年齢を重ねるごとに増えていく物忘れ、気になりませんか?
脳の働きは年齢とともに低下する?
医学博士の川島隆太氏によると、体力や筋力と同じように、脳の働きも年齢とともに低下するのは避けられないとのこと。しかし、脳をよく使う人とそうでない人では、その低下の度合いに差が出るといいます。
そんな川島氏が監修を務めるのが、毎日の音読で脳機能の低下を防ぐという『毎日音読366日』(自由国民社)です。
たった1週間で効果を実感!
実際に毎日音読を試してみたところ、1週間という短期間でも、脳が活発に動き出すのが肌感覚でわかりました。
脳を活性化させる音読の5つのポイント
本書によると、より脳を活性化させるためには、以下の5つのポイントを押さえて音読することが重要です。
- 1日2~3分が目安。同じ文章を少なくとも2回読む
- できるだけ早く読む。2回目は1回目より早く
- 午前中、朝食後の音読がおすすめ
- 声を出すことが大切。声の大小は関係なし
- 毎日続けること
366日分の名作文学が毎日楽しめる
目次を開くと、366本の作品タイトルが並び、1月1日から12月31日までの日程が振られています。毎日欠かさず1本読めるように作品が振り分けられているので、飽きずに続けられそう。
その時期に合わせた作品がチョイスされており、4月には『桜の森の満開の下』など春に関連した作品もあって気分が上がります。
ラインナップは豪華!
太宰治の『富嶽百景』や宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』など、一度は聞いたことがあるような日本文学が中心。グリムやアンデルセンといった外国の童話、源氏物語などの古典、『怪談牡丹燈籠』などの怪談噺まで、バラエティ豊かなラインナップです。朝ドラで話題の小泉八雲の作品も収録されており、興味をそそられます。
老眼でも読みやすい!達成感も味わえる!
文字は大きめで、老眼の方でもすらすらと読みやすいのが嬉しいポイント。早口で音読するには、舌から口の周りまで大きく動かす必要があり、目と頭も使います。
難しい文章でも、繰り返すうちに文章の流れをつかみ、読みながら次の展開を予測できるようになります。「自分には無理…」と思っていた文章も、徐々に上手に読めるようになり、達成感も味わえます。
毎日の習慣に!ストレス解消にも
毎朝2~3分という時間は、忙しい毎日でも無理なく続けられそう。ふだん人と接する機会が少ない人ほど、声を発することでストレス解消にもつながるかもしれません。
知的な欲求を満たす読書体験
掲載作品は名作ぞろいなので、一度読んでみたかった作品に出会えるのも嬉しい発見。短い文章を何度も繰り返して音読することで、普段の読書とは違った読後感を得られます。
黙読とは違い、細かい表現も一字一句飛ばさずにしっかりと読めるので、作者特有の文章のリズム感を色濃く感じられます。繰り返し読むことで物語への理解が深まり、作中で描写された風景が脳内に鮮やかに広がり、物語にあわせて感情も動きます。
前向きな自分を取り戻そう!
1週間の毎日音読で、物忘れが完全になくなることはありませんが、音読による心地よい刺激を受け、ポジティブな気持ちに体が突き動かされる感覚を久しぶりに感じています。
脳の働きを保ち、前向きな自分を取り戻すための良き相棒として、『毎日音読366日』はおすすめです。