東京・上板橋のイラン人店主が語る「革命」と現代イランの苦悩
東京・上板橋で居酒屋「花門」を営むコルドバッチェ・マンスールさん(62)。爆盛り料理が人気のお店ですが、彼はイラン革命に参加した過去を持っています。現在、米軍によるイランへの攻撃が続く中、マンスールさんは複雑な思いで故郷のニュースを見守っています。
少年時代に体験した「革命」
1979年、イランではホメイニ師率いる宗教指導者たちがパフラヴィー朝を倒し、政権を奪取しました。当時14歳だったマンスールさんは、その歴史的瞬間に立ち会った一人です。
「ホメイニさんは、パフラヴィーさんが石油で得たお金をカジノで無駄に浪費していると訴えました。そして、政権を奪ったら石油のお金を国民みんなに配り、電気、ガス、学校…すべて無料にしますと言ったんです。私たち国民にとっては、うまい話じゃないですか。」
マンスールさんの父親は警察官であり、革命に参加すべき立場ではありませんでしたが、マンスールさんは父親の目を盗んで革命に参加しました。それは、石油のお金が配られるなら、父親も喜ぶだろうと考えたからです。
「賑やかな時代」から続く戦禍
政権交代後、しばらくは宗教指導者たちが後ろ盾となる、賑やかな時代が続きました。しかし、すぐにイランイラク戦争が勃発。その後も湾岸戦争など、幾度となく戦火に見舞われました。
「戦争にはお金が必要で、結局、国民は新政権が約束していた石油のお金をもらっていない。ガスも電気も水道も無料にはならなかった。」
マンスールさんは、当初、現政権に大きな期待を寄せていましたが、その期待は裏切られました。しかし、立て続けの戦禍で政権が理想を追求できなかったことには理解を示しつつ、米軍の攻撃にはやるせない怒りを抱いています。
現代イランへの複雑な思い
現在、イランでは国民への監視と弾圧が強まっています。そのため、米軍の攻撃を歓迎し、現政権からの解放を望む声も上がっています。マンスールさんは、そうした状況を複雑な感情で見つめています。
上板橋で居酒屋を営みながら、マンスールさんは故郷の苦悩を胸に、今日も爆盛り料理でお客様をもてなしています。彼の店「花門」は、わずか400円で約3キロのオムライスが楽しめることで知られています。