国旗損壊罪、罰則なしで新法案?表現の自由との兼ね合いが課題
自民党と日本維新の会が連立政権合意で盛り込んだ国旗損壊罪の創設について、罰則を科さない理念法とする案が与党内で浮上しました。これまで、国旗を傷つける行為に対する刑罰を設けることへの憲法上の懸念や、具体的な処罰の定義の難しさが指摘されていました。
国旗損壊罪とは?なぜ議論が起きたのか
国旗損壊罪は、日本の国旗(日の丸)などを故意に傷つける行為を処罰する法律です。今回の議論の発端は、連立政権合意でその創設が盛り込まれたことですが、表現の自由や思想・良心の自由を保障する憲法との関係で、様々な意見が出ていました。
罰則なしの理念法とは?
与党内では、刑罰を科すのではなく、国旗を尊重するという考えを明確にする理念法として新法を制定する方向で検討が進められています。つまり、国旗を傷つける行為を直接的に処罰するのではなく、国旗への敬意を促すことを目的とする法律です。
刑法との関係は?
現在、刑法には外国国旗を損壊した場合に処罰する規定(外国国章損壊罪)がありますが、今回の国旗損壊罪は、これとは別の法律として検討されています。自民党幹部は「刑法には位置づけない」と明言し、議員立法として新法で対応する考えを示しています。
過去の政府答弁との整合性は?
1999年に国旗・国歌法が制定された際、当時の小渕恵三首相は国会で、国旗に対する尊重規定や侮辱罪を創設する考えはないと答弁しています。今回の法案では、この過去の政府答弁との整合性が問われることになります。
今後の動き
自民党は、この問題に関するプロジェクトチームを近く設置し、座長には松野博一組織運動本部長が就きます。今後の議論を通じて、どのような法案がまとめられるのか、注目が集まります。