サンリオが米女子ゴルフに本格参入!ハローキティだけじゃない、戦略的背景とは?
日本を代表するキャラクター企業サンリオが、米国女子ゴルフツアーと複数年のパートナーシップを締結しました。会場を彩るキャラクターの登場に、ファンからは大きな反響が寄せられています。一体サンリオはなぜ米女子ゴルフに注目したのでしょうか?その背景と今後の展開を詳しく解説します。
サンリオの狙い:ブランド認知度向上と新たなビジネスチャンス
サンリオといえば、誰もが知るハローキティをはじめとする人気キャラクター。しかし、欧米では「サンリオ」という企業ブランド自体の認知度は、日本ほど高くありません。山本太郎氏(サンリオ執行役員デジタルメディア&スポーツライセンス本部兼グローバル戦略室)は、「欧米ではハローキティは広く知られていても、『サンリオ』という企業ブランド自体の認知は、まだ伸ばす余地があります」と語ります。
米女子ゴルフツアーは、世界各国からトップ選手が集まる国際的な舞台。サンリオにとって、北米を中心にグローバルなブランド認知度を高め、ライセンスビジネスの成長につなげる絶好の機会となるのです。ツアー側も、サンリオのキャラクターを活用することで、ファミリー層の集客を強化できると期待しています。
苦境を乗り越えたサンリオ:デジタル戦略とキャラクター多様化
サンリオのライセンス事業は、2013年頃を境に苦しい時期を経験しました。ハローキティへの依存度が高く、ブランドポートフォリオが固定化してしまったことが原因です。しかし、サンリオはハローキティ以外のキャラクターブランディングにも注力し、事業構造の見直しを図りました。
大きな転機となったのは、デジタル戦略の成功です。YouTubeで展開するアニメコンテンツ『HelloKittyandFriendsSupercuteAdventures』が、コロナ禍での外出自粛期間中に子どもたちの間で人気を集めました。日常が戻るにつれて、実際にキャラクターに触れたいというニーズが高まり、サンリオグッズを扱うショップやカフェへの問い合わせが増加。人気が回復し、ライセンス事業は再び成長軌道に乗りました。
スポーツ分野への積極的な展開:ドジャース、F1、そして米女子ゴルフへ
サンリオは、大リーグのロサンゼルス・ドジャースとのコラボレーションや、女性ドライバー限定の育成レースシリーズF1アカデミーへの参入など、スポーツ分野への展開を加速させています。米女子ゴルフとのパートナーシップも、その一環と言えるでしょう。
金子圭太朗氏(サンリオデジタルメディア&スポーツライセンス本部スポーツビジネスプロデュース課)は、「ゴルフ経験の有無にかかわらず、その魅力に触れるきっかけを作ることが、サンリオのパートナーとしての役割だと思っています」と意気込みを語ります。今後は、ジュニアクリニックやブース出展などを通じて、来場者とキャラクターが交流する機会を増やしていく予定です。
サンリオのビジョン:「OneWorld,ConnectingSmiles.」
サンリオが国内外の様々なスポーツ団体やアスリートを支援するのは、『OneWorld,ConnectingSmiles.(一人でも多くの人を笑顔にし、世界中に幸せの輪を広げていく)』というビジョンがあるからです。人と人を『みんななかよく』つなぐことが、サンリオの活動の根底にあるのです。
日本発祥のキャラクターが試合会場を盛り上げ、日本人選手が活躍する。そんな“アツい”光景が、今年実現することを期待しましょう。