「何十年経ってもアニソンが好きだと感じてもらえたら」“歌って戦う”「プリンセッション・オーケストラ」制作陣が語る作品の裏側
女の子だけが訪れる不思議の国「アリスピア」を舞台に、プリンセスたちの戦いを描くアニメ「プリンセッション・オーケストラ」(通称:プリオケ)。2025年4月から放送中の本作について、企画原案・金子彰史さんとプロデューサー・諏訪豊さんにインタビューを実施。制作のきっかけや作品へのこだわり、そしてクライマックスに向けての想いを語っていただきました。
「全人類向け」作品へのこだわり
「プリオケ」は、子どもだけでなく、大人も楽しめる“全人類向け”の作品としてスタートしました。金子さんは「子ども騙しでは終わらない」ことを指針に、王道作品を目指したと語ります。深夜アニメの視聴者層も意識し、年齢や性別にとらわれない、幅広い層に響く作品作りを目指したそうです。
諏訪さんは、制作スタジオの選定やビジネスパートナーとの交渉など、作品を実現するための調整を担当。キングレコードが日曜朝のアニメを手掛けるのは初めての挑戦だったため、「ぜひやらせてほしい」と立候補したとのことです。
「純粋な悪役は1人もいない」物語の深み
「プリオケ」の特徴の一つは、敵役が純粋な悪役ではない点です。金子さんは「別視点での善、異なる正義の激突」をテーマに、複雑な人間関係を描いています。敵として立ちはだかる存在はいるものの、それぞれの正義がぶつかり合うことで、物語に深みを与えています。
また、ストーリーの構成は、子どもの頃に熱中した特撮作品「仮面の忍者赤影」を参考に、テンポの良い展開を意識したとのこと。新たな展開や謎が次々と提示され、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされています。
“歌って戦う”から生まれる膨大な楽曲数
「プリオケ」のもう一つの大きな特徴は、“歌って戦う”ことです。金子さんは、毎回オープニングアニメを作るような感覚で、現場に大きな負担をかけていると語ります。しかし、音楽制作会社であるアリア・エンターテインメントのノウハウと、作曲家たちの臨機応変な対応によって、高品質な楽曲が生み出されています。
諏訪さんは、本作のために全50曲もの楽曲を制作したことを明かしました。アレンジバージョンを含めると、さらに楽曲数は増え、劇伴だけでも80曲を超える規模です。歌唱シーンがない話は2話しかないほど、歌が物語を彩り、アクションシーンを盛り上げています。
クライマックスに向けて
作品がクライマックスを迎えるにあたり、金子さんは「プリオケが完結してしまう」という寂しさを語りつつも、次なる一歩を踏み出す期待を込めました。諏訪さんは、1年間の応援に感謝し、今回の経験を活かして、今後も多くの映像や楽曲を楽しんでいただけるような作品作りを目指すと力強く語りました。
「プリンセッション・オーケストラ」は、毎週日曜午前9:00からテレビ東京ほかで放送、ABEMA・TVerほかで配信中です。ぜひ、最後まで見守り、“歌って戦う”プリンセスたちの物語を堪能してください。