トランプ氏、イラン情勢で演説!「目標は完遂間近」と主張も、停戦交渉の申し出はイランが否定
アメリカのドナルド・トランプ大統領が、イラン情勢をめぐり国民向けに演説を行い、「イランのミサイルやドローン能力は劇的に低下した」と主張しました。しかし、演説に先立ちトランプ氏が自身のSNSで「イランの新政権大統領から停戦を求められた」と発表したことに対し、イラン側は「虚偽で根拠がない」と強く否定しています。
トランプ氏の主張:イランの軍事力は「壊滅状態」
約19分間の演説でトランプ氏は、アメリカとイスラエルが連携して行っている対イラン攻撃の成果を強調。「イラン海軍は消滅し、空軍は壊滅状態にある。指導者の大半はすでに死亡している」と述べ、作戦の成功をアピールしました。また、イランの核兵器開発は「目前に迫っていた」と主張し、過去の核合意を批判しました。
「イランが停戦を求めた」という主張をイランが否定
トランプ氏は演説前に、イランの新政権大統領から停戦の申し出があったと発表しましたが、イラン外務省はこれを「全くの嘘」と否定。アメリカとの交渉自体を拒否している姿勢を示しています。このため、トランプ氏の主張の真偽を巡り、混乱が広がっています。
アメリカ軍のイラン攻撃:1万2300カ所以上を攻撃
アメリカ中央軍(CENTCOM)によると、2月28日の攻撃開始以降、イランの標的に対して1万2300カ所以上の攻撃を実施。イランの指揮統制センターや弾道ミサイル関連施設などが主な標的となっています。また、イランの船舶155隻以上が「損傷または破壊された」と報告されています。
イランの反撃:湾岸諸国への攻撃も続く
アメリカとイスラエルの攻撃に対し、イランも反撃を続けています。アラブ首長国連邦(UAE)には弾道ミサイルが発射され、ドローン攻撃も35回に及んでいます。カタールでは石油タンカーが攻撃を受け、乗員が避難する事態となっています。これらの攻撃により、湾岸地域の緊張が高まっています。
専門家の見解:明確な計画が見えない
アメリカの前政権関係者は、トランプ氏の演説に対し、「明確な計画や目標が見えず、国民をさらに混乱させる可能性がある」と指摘。イランとの戦争を継続する理由や、具体的な終結の道筋が示されていないことを批判しています。また、NATOとの関係についても、今後の展開が注目されます。
対イラン戦争の死者は5000人を超えており、多くの犠牲者が出ています。今後の情勢次第では、さらに多くの人命が失われる可能性も否定できません。国際社会は、事態の悪化を防ぐために、あらゆる外交努力を続ける必要があります。