テクノの女王シャーロット・デ・ウィット、デビューアルバム『CharlottedeWitte』で音楽的アイデンティティを確立
世界的なテクノDJ/プロデューサー、シャーロット・デ・ウィットが、自身のレーベルKNTXTからデビュー・アルバム『CharlottedeWitte』をリリースしました。15年以上にわたるシーンでの活躍を経て、彼女が自身の音楽的アイデンティティを総体として提示する新たなフェーズへの幕開けとなります。
アルバム『CharlottedeWitte』に見る、シャーロットの創作観
アルバムには「TheRealm」「NoDivision(feat.XSALT)」「TheHeadsThatKnow(feat.CommaDee)」を含む全11曲が収録。シャーロットは、音楽制作を始める際、具体的な音よりもまず“感覚”から入ることが多いと語ります。クラブで曲がどのように響き、どんな感情をフロアにもたらしたいのかを想像することから、制作はスタートするそうです。
彼女の音楽には、ミニマルな美学が特徴的ですが、これは彼女自身がミニマリスト的な感覚を持っていることに由来します。「音楽にはちゃんと呼吸してほしいし、余計なものに埋もれずに、はっきりと届いてほしい」と語るように、不要な要素を削ぎ落とすことで、音楽の本質を際立たせています。
「自分のための作品」に込めた想い
シャーロットは、このアルバムを“自分のための作品”と表現しています。周りからの期待やプレッシャーに囚われず、自身の原点であるクラブカルチャーへの愛と、ダンスフロアで感じる生々しいつながりを表現することに重点を置いたといいます。「クラバーとしての自分が、ダンスフロアで聴きたいと思うトラックを作った感覚に近い」と語るように、リスナーとの共感を重視した作品となっています。
サウンドデザインへのこだわり
サウンドデザイン面では、RolandのTB-303への愛を語っています。彼女の多くの楽曲で重要な役割を果たしており、ヴィンテージの実機を改造して使用することで、アナログの温かさとデジタルの精密さを両立させています。「ノブを触ったときの有機的な手応えや、ヴィンテージならではのわずかなノイズや揺らぎがたまらない」と、その魅力について語っています。
テクノの未来へ向けて
シャーロットは、テクノの枠組みの中で新しさを追求する姿勢を大切にしています。伝統と実験の緊張感を保ちながら、新しい構造や感情、音の組み合わせを常に探求し、“テクノ純粋主義者”ではないことを強調します。「音楽は自由であるべきものだから」と語るように、彼女はテクノの可能性を広げ続けるでしょう。
ニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルスでの「CityTakeover」公演は即完売、Tomorrowlandのメインステージでのオープニングとクロージングも務めるなど、その勢いは止まることを知りません。2026年のFlandersExpo2DAYS公演も決定しており、今後の活躍から目が離せません。