朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」が2026年本屋大賞を受賞!「生きる推進力」とは?
全国の書店員が選ぶ「2026年本屋大賞」で、朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』(日本経済新聞出版)が大賞に輝きました!
「ファンダム経済」と人間の葛藤を描いた話題作
『イン・ザ・メガチャーチ』は、熱狂的なファンが集まる「ファンダム」経済を舞台に、3人の登場人物の視点を通して人間の心の機微を描いた小説です。レコード会社勤務の久保田、娘の澄香、そして若手俳優を応援する隅川絢子。世代も立場も異なる彼らが、物語の力と向き合い、それぞれの人生を模索していく姿が、読者の心を掴みました。
朝井リョウさん、受賞スピーチで語った「生きる推進力」
受賞した朝井リョウさんは、喜びとともに、自身の作品に込めたテーマについて語りました。「生と死が隣同士に並んでいたとして、生の方を選び取る理由みたいなものを探りたくて書いた」と明かし、自身の作品が「人間というよりは構造とか現象とか、そういうもの」を描いていると語りました。
また、「読者の方々からすると、時間とお金を払ってくださっているわけですから、その上で何か届けるものがその感情で大丈夫なのかなということは、書きながら自分でも迷う瞬間がたくさんあります」と、作家としての葛藤も吐露。それでも、「一人で書く小説というものは、偏りがあってこそなのではないか」と、自身の作品の個性を大切にすることを強調しました。
多様な作品が並ぶ書店への感謝
朝井さんは、他のノミネート作品についても触れ、「自分が絶対に描けない作品を隣に並べてくれているから、自分も自分の中の偏りを大切にできるんだなと感じました」と語り、書店という場所が多様な価値観を尊重し、作家の個性を引き出す場であることを感謝しました。
これからも、自身の偏りを大切にしながら、新たな作品を生み出していく決意を表明し、会場を盛り上げました。
朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』は、書店でぜひ手に取ってみてください。