ハンガリー、16年間のオルバン政権に終止符!新興勢力「ティサ」が勝利、親EU路線で国を立て直すか
ハンガリーの議会選挙で、新興野党「ティサ(尊重と自由)」を率いるペーテル・マジャル氏が、16年間にわたるビクトル・オルバン首相の長期政権を打ち破る大勝利を収めました。過去最高の投票率を記録した今回の選挙結果は、ロシアやアメリカの右派勢力に衝撃を与えています。
オルバン氏の「非自由主義」に国民がNO
オルバン首相は、2010年以降、「非自由主義的民主主義」を掲げ、メディアの自由やNGO活動を制限し、司法の独立性を弱体化させてきました。しかし、マジャル氏は、ハンガリーの西側志向を立て直し、EUとの関係改善を目指す姿勢を明確に打ち出し、国民の支持を集めました。
マジャル氏とは?元オルバン政権関係者からの転身
ペーテル・マジャル氏は、幼い頃からオルバン首相を尊敬していましたが、元妻でオルバン政権の元法務大臣ユディト・バルガ氏の性的虐待事件の恩赦をめぐる問題を発端に、政権に幻滅を覚えました。その後、与党を離れ、フィデスが腐敗し、プロパガンダを広めていると非難しました。
SNSを駆使した戦略と、保守層への配慮
マジャル氏は、YouTubeチャンネル「パルチザン」でのインタビュー出演などを通じて急速に知名度を上げ、わずか4ヶ月で欧州議会選挙で30%の得票率を獲得。今回の選挙では、オルバン氏と同様に愛国心を訴え、農村部への草の根運動を展開するなど、戦略的な選挙戦を展開しました。また、ウクライナのEU加盟や移民問題など、保守層が重要視するテーマについては、オルバン氏と変わらない姿勢を保ち、支持の拡散を防ぎました。
今後のハンガリー、EUとの関係は?
マジャル氏は、ハンガリーのEU資金凍結解除、ロシア産エネルギーへの依存脱却、汚職対策などを公約しており、これらの実現に向けて動き出すと見られています。アナリストからは、ティサ党政権下でハンガリーとEUの関係が緩和される可能性があると指摘されています。
今回の選挙結果は、ハンガリー国内だけでなく、欧州全体、そしてポピュリスト的な極右勢力にとっても大きな意味を持つと言えるでしょう。