「爪をきれいにされてますね」と褒められてゾクッとした理由…人間関係を円滑にする“ひと言”の魔法
就職、転職、部署異動などで新しい環境に飛び込んだ時、まず頭を悩ませるのが人間関係。そんな時に、ちょっとした工夫でコミュニケーションが劇的に変わる方法があるんです。日本ほめる達人協会の特別講師、松本秀男さんの著書『一瞬で自分を印象づける!できる大人は「ひと言」加える』(青春出版社)から、あなたの人間関係をスムーズにするテクニックをご紹介します。
あいさつに“ひと言”加えるだけで、職場が劇的に変わる!
松本さんが保険会社で経営企画部に勤務していた時の話です。外資系の企業で、周りは帰国子女や留学経験者、外国籍の社員など、優秀な人材ばかり。職場はクールで静かな雰囲気になりがちでした。しかし、次々と新しいメンバーが加わるにつれて、その空気は大きく変わっていきます。
瀬山さん、佐藤くん、山本さん。この3人はそれぞれ異動や中途入社でチームに加わりましたが、共通点がありました。それは、あいさつに必ず“ひと言”を添えること。
「おはようございます!今日も寒いですねえ」
「おはようございます!昨日のサッカー、熱かったっす!」
「おはようございます。松本さん、朝からうれしそうですね。なんかあったんですか?」
ただあいさつをするだけでなく、天気の話や趣味の話、相手の様子を気遣う言葉など、コミュニケーションのきっかけとなる一言を加えることで、職場は活気に満ちた温かい雰囲気へと変わっていったのです。松本さんはこれを「ふた言あいさつ」と呼んでいます。
松本さん自身も、派遣社員の方から「朝、挨拶の時に必ず目を見て『おはよう』と言ってくれるので、朝から元気になれます」と声をかけられたそうです。たった“ひと言”、ワンアクションを加えるだけで、相手に与える印象は大きく変わるんですね。
「褒められている自分」を想像する!第一印象を劇的に変える方法
第一印象は、話を聞いてもらえるかどうかの重要なポイント。特に営業職では、その効果は絶大です。松本さんが駆け出しの営業マンだった頃、ボロボロの靴を履いていたことに気づき、お客様に与える印象を考えた結果、靴を磨くことの重要性に気づきました。
「自分の基準で見るのではなく、相手の目で自分を見る」。つまり、ゴールから考えるのです。初対面の人に会う前に、相手から褒められるゴールをイメージして、自分自身に声をかけるのです。
例えば…
「松本さん、靴がピカピカですね!」
「松本さん、ネクタイの結び方がいいですね!」
「松本さん、姿勢がいいですね!」
「松本さん、きれいな手をされてますね!」
「松本さん、シャキッとしたスーツですね!」
初対面の人だけでなく、日頃から意識することで、より良い人間関係を築くことができるでしょう。ちょっとした工夫で、あなたの印象は大きく変わるはずです。
冒頭の「爪をきれいにされてますね」という褒め言葉で筆者がゾクッとしたのは、相手の言葉に「何か意図があるのでは?」と警戒してしまったからかもしれません。しかし、相手は純粋に好意で伝えている可能性もあります。いずれにしても、日頃から良好なコミュニケーションを心がけることで、誤解を防ぎ、より円滑な人間関係を築くことができるでしょう。