ロシアでオカルトブーム!兵士の貞節不安も…ウクライナ戦争と経済不安が背景?
ウクライナ戦争の長期化と経済不安を背景に、ロシアで占いや呪術など超自然的なものへの関心が急速に高まっています。パートナーの貞節を心配する兵士が「魔女」に相談するケースも出てきており、その背景には何があるのでしょうか?
魔女に相談する兵士たち
自らを「魔女」と名乗るナタリア・マリノフスカヤさんの元には、ウクライナ東部で戦う兵士たちからの相談が相次いでいます。紛争と不確実性が続く中、安心感や気晴らしを求める人が増えているようです。マリノフスカヤさんによると、恋愛問題に関する相談が多く、特にパートナーの貞節を不安に感じる兵士からの相談が増えているとのこと。
マリノフスカヤさんは、「前線で儀式を行うのは不可能だ。ろうそくをどこで燃やすのか、どうやってそれを送るというのか」と語ります。呪術は対面でのみ行えるため、兵士が休暇中に対応する必要があるそうです。
水晶玉や護符の需要急増
ロシアのレジ運営会社アトルによると、消費データから、2025年には水晶玉や護符の需要が前年の2倍以上に増える見込みです。モスクワの「ウィッチ・ストア」では、安全をもたらすとされる黒曜石の球体などが人気を集めています。
国営世論調査機関の調査では、ロシア人の85%が何らかの魔術的行為を試したことがあると回答しており、神秘主義への関心の高さが伺えます。
不安と気晴らし、そして懸念
このブームの背景には、ウクライナでの戦闘が長期化し、国際的な地位の低下や経済の減速、生活費の上昇といった地政学的緊張と経済的逆風に伴う不安の高まりがあると指摘されています。しかし、ロシアでは正教会のキリスト教と神秘主義、民間信仰が長年共存しており、ソ連崩壊後の1990年代やロシア帝国末期にも同様の動きが見られました。
ブードゥーをテーマにしたバーの経営者は、「この時代の状況にぴったり合った」と語り、店が人々の気晴らしの場になっていると説明しています。
広告規制や搾取への懸念
一方で、このブームに抵抗する動きも出ています。一部の議員は、占星術やエネルギー療法といったサービスの広告を禁止しようとしており、弱い立場の人々が金銭的に搾取される恐れがあると警告しています。ロシア正教会も規制を支持しており、占い師や霊能者による「大規模な操作的影響」や「悪魔的な力」との関連を批判しています。
しかし、魔女のマリノフスカヤさんは教会との対立を避け、「対立するよりも和解した方が良いと思う。私は教会を批判したことはないし、人々には教会に行くよう勧めている」と語っています。