本居宣長と友・藤文輿の交流に光 鈴屋学会が松阪で大会開催
松阪が生んだ国学者の本居宣長(1730〜1801年)の研究を深める鈴屋学会が、18日に三重県松阪市の本居宣長記念館で第43回大会を開催しました。関東や九州からも研究者が集まり、約40人が参加して国学への理解を深めました。
鈴屋学会とは?
鈴屋学会は、東京の国学研究会と松阪の国学談話会を母体に1984年に発足。本居宣長やその周辺、国学の研究の進展、そして研究者同士の交流を目的としています。国文学、国語学、思想史、医学史など、幅広い分野の研究者が参加しており、国学に関心のある一般の方も入会可能です。
大会ではどんな発表があった?
今回の大会では、5つのテーマで研究者や大学院生が発表を行いました。その中でも注目されたのは、皇學館大学大学院の緒方亜美さんの講演「本居宣長『送藤文輿還肥序』の成立について」。
『送藤文輿還肥序』と宣長・藤文輿の交流
『送藤文輿還肥序』は、本居宣長が1756年、儒学者の堀景山の門人であった藤文輿が故郷の長崎県大村市(肥前)へ帰る際に贈った送別の辞です。緒方さんは、宣長と藤文輿の書簡などを分析し、二人の交流の様子を明らかにしようと試みました。藤文輿との交流を通して、本居宣長の思想形成にどのような影響があったのか、今後の研究が期待されます。
国学研究の新たな一歩
今回の鈴屋学会大会は、本居宣長の研究をさらに深め、国学の魅力を広く伝える良い機会となりました。今後も、鈴屋学会を中心とした国学研究の発展に注目が集まります。