ブックデザイナー祖父江慎さん、66歳で逝去 「伝染るんです。」など数々の名作装丁を手がける
日本を代表するブックデザイナーの祖父江慎さんが、3月15日に都内の自宅で死去されました。66歳でした。27日、祖父江さんのX(旧Twitter)アカウントを通じて、ご遺族から発表されました。
突然の訃報に、業界も追悼
Xでは「突然のお知らせとなりますが、夫・祖父江慎は3月15日に逝去いたしました」と報告され、生前の祖父江さんへの感謝の言葉とともに、詳細な情報や葬儀に関する告知は控えられていることが伝えられました。家族葬は既に執り行われたとのことです。
愛知県出身、多摩美術大学でグラフィックデザインを学ぶ
1959年に愛知県で生まれた祖父江さんは、多摩美術大学グラフィックデザイン科に進学。在学中に出版社「工作舎」でアルバイトを始め、大学を中退して同社の社員となりました。その後、フリーランスを経て1990年にデザイン事務所「コズフィッシュ」を設立し、独自のセンスで多くの書籍のデザインを手がけました。
講談社出版文化賞を受賞、「杉浦茂マンガ館」など数々の名作に貢献
祖父江さんは、1997年に「杉浦茂マンガ館」全5巻の装丁デザインで講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞するなど、その才能を高く評価されました。吉田戦車さんの漫画「伝染るんです。」をはじめ、人文書、小説、漫画など幅広いジャンルの書籍の装丁やデザインに携わり、日本の出版文化に大きく貢献しました。祖父江さんの手掛けた書籍は、その美しいデザインと、作品の世界観を深く理解した表現で、多くの読者を魅了してきました。
死因や闘病の有無を含め、お別れの会の開催についても未定とのことです。祖父江さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。