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病児・病後児保育のニーズ高まる!「助かった」の声の一方で、予約困難な現状も…【富山県】

投稿日:2025年12月12日

共働き世帯の増加や核家族化が進む中、子どもが急に病気になった時、または病気から回復してまだ保育園や学校に行けない期間の預かりサービスである病児・病後児保育のニーズが富山県内で高まっています。しかし、受け入れ施設の人員不足予算の問題から、予約が取れないケースも多く、現場からはより手厚い支援を求める声が上がっています。

富山市の病児・病後児保育室「ラグーン」の現状

富山市元町にある病児・病後児保育室ラグーンは、富山市初の小児科併設型の施設として2008年に開設されました。1階が診察室、2階が保育室となっており、子どもたちの体調が急変した場合でも、すぐに医師の診察を受けられるのが特徴です。1歳の赤ちゃんから小学生までの子どもたちが、保育士たちと折り紙で遊んだり、膝の上で絵本を読んでもらったりと、安心して過ごしていました。

利用料金は1日2,000円で、富山県が支給する電子ポイントや、富山市在住のひとり親家庭向けの補助制度を利用できます。1日最大10人の子どもたちを受け入れており、インターネットでの予約制ですが、満員でキャンセル待ちとなる日も多いそうです。

県内の病児・病後児保育施設の現状と課題

富山県子育て支援課によると、県内には25年度時点で37カ所の病児・病後児対応型保育施設があります。少子化が進む中でも、施設数は増加傾向にありますが、ニーズの高まりに追いついていないのが現状です。県は、施設の運営費補助やオンラインでの空き状況確認システムの導入など、受け入れ体制の整備に取り組んでいます。

仕事と育児の両立の難しさ

2023年に県が行った調査によると、仕事と育児の両立が難しいと感じてフルタイム勤務を辞めた人のうち、約半数が「子どもの病気などでたびたび休まざるを得ない」ことを理由に挙げています。子どもの急な体調不良は、共働き世帯にとって大きな悩みであり、病児・病後児保育の重要性が改めて浮き彫りになっています。

現場からの声

ラグーンの杉本さんは、「保護者が笑顔で帰られるときに喜びを感じる」と語り、病児・病後児保育の重要性を強調します。しかし、現場からは、職場での子育て支援に対する意識改革や、行政からのより手厚い支援の拡充を求める声が上がっています。病児・病後児保育は、子どもたちの健康を守るだけでなく、親が安心して働ける社会を実現するための重要なインフラと言えるでしょう。

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