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トランプ大統領の「イラン政権転換」博打、その裏にある中国への揺さぶり

投稿日:2026年03月12日

トランプ前大統領によるイラン攻撃は、単なるイラン政権転換や核開発阻止だけでは説明できない、中国を巡る米中のパワーゲームの一環である可能性が浮上しています。イランと中国の関係強化を阻止し、中国のエネルギー戦略と影響力拡大を阻害することが、トランプ大統領の真の狙いだったのでしょうか?

イランと中国の蜜月関係

2020年、新型コロナウイルスが世界的に蔓延する中、イラン政府は中国を支援するイベントを開催しました。五星紅旗アザディタワーを赤く染め、中国大使館に防疫物資が贈呈される様子は、当時、米国の制裁によって孤立していたイランが、中国との関係を重視していることを明確に示していました。

トランプ政権は、イランとの核合意(JCPOA)を破棄し、経済制裁を強化。その結果、イランは中国との経済的結びつきを深めざるを得ませんでした。2021年には、中国との間で「包括的戦略的パートナーシップ協定」が締結され、中国はイランのインフラに4000億ドルを投資し、イランは中国に廉価原油を供給するという内容でした。

中国企業のイラン進出と技術的影響力

米国の制裁によりイランから撤退した韓国や欧州企業に代わり、ファーウェイ中興(ZTE)などの中国企業がイランの通信インフラを構築しました。これにより、イラン政府は顔認識による監視、インターネット検閲国外サイトへのアクセス遮断といった中国の技術を導入し、情報統制を強化しました。

トランプ政権の「イラン攻撃」と中国へのメッセージ

トランプ前大統領は、イランの最高指導者ハメネイ師を殺害する全面攻撃を指示。その目的は、イランの政権転換核開発の阻止ミサイル能力の弱体化などとされていますが、その裏には、中国がイランとの関係を通じて得ているエネルギー経済的利益を破壊するという意図があったと見られています。

トランプ大統領は、訪中前の力の誇示としてイラン攻撃に踏み切ったと分析されています。ベネズエラ、キューバなど、中国が戦略的に重要な拠点とする国々への圧力を強めることで、米国の力の優位を中国に示す狙いがあったと考えられます。

中国の慎重な対応と戦略的判断

イラン攻撃に対し、中国政府は「深い懸念」の表明にとどめ、米国への直接的な非難は避けています。中国にとって最優先課題は、米中首脳会談を成功させ、関税戦争の「休戦」を延長することであり、イランとの関係はそれに比べれば副次的なものと判断されています。

中国の専門家たちは、トランプ大統領の戦略の欠如によって米国の目標達成は難しくなると見ています。イランの反撃により、米国が中東の泥沼にはまる可能性も指摘されています。中国は、イラン政権が生き残るか、混乱に陥るかに関わらず、米国が長期戦に突入すれば、自国に有利な状況が生まれると分析しています。

トランプ大統領の「戦争は間もなく終わるだろう」という発言は、市場と世論をなだめるためのものであり、その思惑通りに事が進むかどうかは不透明です。中国は、過去のイラク戦争の教訓を踏まえ、トランプ大統領の無謀無責任な戦争を注視しています。

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