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イラン最高指導者、米空母攻撃を示唆も…専門家「撃沈はほぼ不可能」

投稿日:2026年03月23日

イランの最高指導者アリ・ハメネイ師が、中東に展開中の米海軍艦艇、特に空母への攻撃を示唆する発言を行い、国際社会に緊張が走っています。しかし、専門家はイランの現状の兵器では米空母を撃沈することは極めて困難だと分析しています。

ハメネイ師の脅迫とイランの軍事力

ハメネイ師は2月17日、自身のX(旧ツイッター)アカウントに「米国人はイランに向けて軍艦を派遣したと喧伝している。たしかに軍艦は危険な軍事装備だ。だが、その軍艦よりも危険なのは、軍艦を海底に沈めることのできる兵器だ」と投稿しました。この発言に対し、イランが中国製の超音速ミサイル「CM-302」の購入を検討しているという情報も浮上しています。

CM-302は射程約290kmで、低空高速飛行により艦艇の防空網を回避する能力を持つとされています。また、中国が開発した「空母キラー」と呼ばれる弾道ミサイル「DF-21D」や「DF-26B」も存在しますが、イランがこれらのミサイルを入手しているという事実は確認されていません。専門家は、仮にイランがこれらのミサイルを入手しても、その性能に疑問を呈しています。

現代の空母は鉄壁の要塞

現代の空母は、過去の艦船と比較して攻撃耐性が飛躍的に向上しています。米ケンタッキー大学のロバート・ファーリー上級講師は、「現代の空母は大型化し、攻撃耐性が高まっている。例えば、米海軍最大の原子力空母ジェラルド・R・フォード(CVN-78)は、排水量10万トン級で、第二次世界大戦時の最大空母の約1.5倍だ」と指摘します。

現在中東に展開中のニミッツ級原子力空母エイブラハム・リンカーン(CVN-72)とジェラルド・R・フォードは、高度な武装を備え、空からの攻撃に対抗できる能力を持っています。さらに、空母打撃群による厳重な護衛も大きな防御力となっています。

多層防御で守られる米空母

地政学アナリストのイリーナ・ツッカーマン氏は、「米軍の超大型空母は、攻撃を受けても戦い続けられるよう設計されている。その上で、米海軍は空母を多層の防御で囲む。イージス駆逐艦や巡洋艦、戦闘機による空中哨戒、電子戦、デコイ(おとり)、そして近接防空システムだ」と説明します。

つまり、イランが現在保有する兵器で米空母を撃沈することは、技術的に非常に困難であり、現実的ではないと言えるでしょう。ハメネイ師の今回の発言は、政治的な駆け引きの一環である可能性が高いと考えられます。

(編集部注:日本時間3月1日9時30分現在、アリ・ハメネイ師が死亡したという報道が出ている件については、現在事実確認中です。)

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