「米国頼み」はもう限界?欧州が独自に動き出す「自立した防衛体制」の行方
米国不在の時代を見据えて、動き出した欧州の防衛戦略
近年、トランプ前大統領の登場や国際情勢の激変により、これまで当然のように信じられてきた「大西洋同盟」の絆に不透明感が漂っています。特に欧州諸国の間では、「もはや米国主導の安全保障秩序だけに頼ることはできない」という危機感が急速に高まっています。そんな中、イギリスとフランスが独自に軍艦を中東へ派遣し、米国とは一線を画した独自の安保構想を打ち出すなど、これまで議論の域を出なかった「米国なき欧州防衛」が現実味を帯びてきました。
NATO解体の危機?新たな防衛同盟の創設を促す声
軍事的な実力行使だけでなく、政治的な枠組みの見直しも始まっています。NATOの事務総長を務めたラスムセン氏は、「我々は今、NATOが解体に向かう危険なプロセスを目の当たりにしている」と強い警鐘を鳴らしています。同氏は、欧州が自立するための「新たな欧州防衛同盟」の創設を提唱しており、国防費の増強や相互防衛の強化など、より強固な共同体制を求めています。これまで米国の後ろ盾を前提としていた欧州が、自らを守るための自立した安保体制を構築できるのか。世界が注目する新たな防衛トレンドについては、