【謎が解明?】なぜ「納豆おにぎり」は存在しないのか?天皇家の食卓と納豆の糸にまつわる意外なエピソード
納豆は大好きだけど、なぜか「おにぎり」の具にはいない不思議
日本人の食卓に欠かせない「納豆」。ご飯との相性は抜群で、スーパーでも手軽に買える最高の定番おかずですよね。でも、ふと疑問に思ったことはありませんか?おにぎりの具材として「梅干し」や「明太子」、「鮭」は定番なのに、なぜか「納豆」のおにぎりは見かけないのです。海苔巻きの「納豆巻き」はあんなに人気があるのに、おにぎりにはなぜ採用されないのか。この日常のちょっとした謎について、食エッセイの金字塔である東海林さだおさんの「丸かじりシリーズ」最終巻『アンコの丸かじり』が、面白い視点を提供してくれています。
「糸を引かせるわけにはいかない」天皇家の納豆事情
納豆といえば避けて通れないのが、あの「糸」の問題です。東海林さんのエッセイによると、かつて昭和天皇の食卓に納豆をお出しする際、ある職員から「陛下に糸を引かせるわけにはいかない」という非常に慎重な発言があったといいます。その結果、どうなったかというと……なんと、納豆を塩揉みし、水で洗って滑りを完全に取り除いてから提供していたそうです。これには驚きですよね。このエピソードは、「納豆の糸は品がない」という当時の認識を如実に物語っています。同時に、納豆からあの粘りや糸を取り除いてしまうと、肝心のおいしさが半減してしまうという、納豆のジレンマも浮かび上がってきます。
納豆おにぎりがない理由、あなたはどう考えますか?
スパゲティの正しい食べ方があるように、納豆にも魯山人が提唱した「424回混ぜる」といったこだわりが存在します。しかし、おにぎりという「手軽に食べる」文化の中に、「糸を引き、手が汚れてしまう」という納豆の特性は、上品さや機能性の面で相性が悪かったのかもしれません。もしかすると、私たちが普段何気なく食べている「納豆」には、日本人が追求してきた「おいしさと品格のバランス」という深い歴史が隠されているのかも。東海林さだおさんの最後の傑作『アンコの丸かじり』(2026年5月20日発売)では、こうした食の素朴な疑問を軽快なタッチで読み解いています。気になる方は、ぜひ