「終わった」と噂されたScaleAIが復活!新CEOで売上10億ドル超えを狙う急成長の裏側
創業者の離脱とメタによる買収で騒然とした社内
AI業界の革命児として知られたScaleAI(スケールAI)に、大きな転換点が訪れたのは約1年前のことでした。創業者のアレキサンダー・ワンが、自身が育て上げた会社を離れ、メタ(Meta)が設立した新たなAI研究所へと移籍すると発表。当時、シリコンバレーでは「ScaleAIはもう終わったのではないか」「今後の事業は立ち行かなくなる」といったネガティブな予測が飛び交いました。さらにメタが同社の49%を取得するという巨大な取引が重なり、社内には動揺が広がりましたが、現在同社は驚くべき復活を遂げています。
新CEOが仕掛けた「データ屋」から「アプリ開発支援」への大転換
混乱の渦中にあったScaleAIを救ったのは、新たなCEOに就任したジェイソン・ドローグでした。ドローグはウーバーなどで幹部を歴任した戦略のプロです。彼が着手したのは、従来の「データラベリング(AI学習用データの作成)」に特化したビジネスモデルからの脱却でした。現在の同社は、EYやパラマウント、さらには米軍といった大手顧客が、自社独自のAIアプリケーションを開発・構築するための「プラットフォーム」としての役割を強化しています。
2026年には売上10億ドル突破へ、その快進撃の理由
この戦略転換は見事に功を奏しました。ScaleAIは、2025年の売上高が約10億ドル(約1590億円)に達する見通しであることを明らかにしています。この急成長を支えている要因の一つが、メタとの強力なパートナーシップです。報道によれば、メタは今後5年間で年間最大4億5000万ドル規模のサービス利用契約を結んでおり、これが同社の経営を盤石にしています。かつて「終わった」と評された企業は、いまやAI開発のインフラとして欠かせない存在へと進化を遂げ、さらなる飛躍を誓っています。