東京23区の大学新増設規制に足立区が猛反発!長年の「大学誘致」はどうなるのか?
「23区内は大学禁止?」文科省の方針が波紋を呼ぶ
最近、大学進学を考えている高校生や保護者の間で注目されているのが、文部科学省が発表した「23区内の私立大学の定員増や新設を原則認めない」という方針です。この背景にあるのは、地方から東京へ若者が流出することへの懸念です。日本全体の人口が減り、地方の過疎化が進む中で、政府は「地方創生」を掲げて若年層を地方に留めようとしています。現状、東京23区には全学生の約7割が集中しており、この「一極集中」を食い止めたいのが政府の本音なのです。
足立区が「大学誘致」にこだわる深い理由
この政府の方針に対して、最も強く反発している自治体の一つが東京都足立区です。足立区といえば、かつては「大学が一つもない区」として知られていました。実は、高度経済成長期に制定された「工場等制限法」という法律が、長らく足立区の足を引っ張っていたのです。この法律は都市部の過密を防ぐ目的で、大学の建設や校舎の拡大を厳しく制限していました。その結果、長年にわたり教育機関を誘致したくてもできない苦しい時期が続いたのです。
「悲願の誘致」から見えた街の変化とこれから
足立区は長年の苦境を乗り越え、2006年にようやく東京藝術大学千住キャンパスを誘致することに成功しました。その後、帝京科学大学なども開学し、街には多くの学生が行き交う活気が戻ってきました。これまで積み上げてきた「大学誘致政策」が、今回の規制によってストップさせられてしまうのではないか。足立区が政府の方針に真っ向から反対しているのは、まさに地域活性化の火を消したくないという強い想いがあるからです。「学生が街にいることで、地域の雰囲気も明るくなる」という実感を、地元の住民も肌で感じています。
今後の進路選択に影響はあるのか?
今回の告示は、あくまで「大学側の定員増や新設」を制限するものであり、現在の学生の学びの場がすぐになくなるわけではありません。しかし、都市部でのキャンパス拡充が難しくなれば、将来的な大学の立地計画やキャンパスライフの形に影響が出る可能性はゼロではありません。