【日本市場】中東リスクとハイテク株安で波乱の展開へ―円は4月安値圏へ接近
中東情勢の緊迫化で投資家心理が冷え込み
11日の日本市場は、米国とイランの緊張激化という地政学リスクにより、朝から厳しい相場展開が予想されます。両国間の衝突が現実味を帯びたことで、中東での有事に対する警戒感が一気に高まりました。これにより、安全資産とされるドルが買われ、円相場は160円台後半まで下落。4月末に記録した今年の最安値である160円72銭に迫る場面も想定されます。原油価格の急伸も重なり、マーケット全体でリスクオフムードが広がっています。
ハイテク株に逆風!IPOラッシュが需給悪化を招く
株式市場にとっても、暗いニュースが続いています。特に懸念されているのが、ハイテク株の需給悪化です。今後予定されている米スペースXをはじめ、アンソロピックやOpenAIといったAI関連の超大型IPOに向けて、投資家が手元の資金を捻出するために既存のテクノロジー株を売却する動きが加速しています。この「資金シフト」が、日本のハイテク株にも売り圧力をかける要因となっており、日経平均株価を押し下げる大きなリスク要因となっています。
オラクルの決算でAI株の雲行きが怪しく
さらに、投資家の不安を煽っているのが米オラクルの決算です。AIインフラ事業への巨額投資が評価される一方で、肝心の収益性に対する懸念が強まり、時間外取引で株価が一時10%近く急落しました。このネガティブな反応が日本の半導体・ハイテク関連銘柄へ飛び火すれば、日経平均の大幅な下げも避けられない状況です。米国債市場でもインフレ懸念や財政支出への警戒感が根強く、債券売りの流れも止まりそうにありません。投資初心者の方も、当面は市場の乱高下に備えて慎重な判断が求められそうです。