「夢の国」が高嶺の花に?ディズニーが客単価重視へ舵を切った理由と将来への不安
過去最高売上なのに株価は低迷?ディズニーに今起きていること
「夢の国」こと東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの業績に、今、大きな変化が起きています。2025年度の売上高は過去最高となる7045億円を記録しましたが、一方で株価はピーク時の半分以下まで落ち込んでいます。なぜ、売上が伸びているのに投資家からの評価が下がっているのでしょうか。その背景には、経営戦略の大きな転換がありました。
「数」から「単価」へ!ディズニーの戦略転換
以前のディズニーは、とにかく多くのゲストに来てもらう「来園者数」を重視していました。しかし、コロナ禍以降、オリエンタルランドは戦略をガラリと変えました。チケット価格の変動制導入、年間パスポートの廃止、そして優先入場サービス「ディズニー・プレミアアクセス」の有料化など、徹底した客単価アップを狙う施策を次々と打ち出したのです。その結果、客単価は以前の約1.5倍へと急増しました。
将来のファンが離れる?「客の選別」が招くリスク
この戦略により、混雑が緩和され、一人ひとりが高い満足度を得られる環境が整いつつあります。しかし、一方で懸念されているのが「将来を担う若年層」の離脱です。高い価格設定は、限られた予算で楽しむ学生や若い世代にとって、大きなハードルとなっています。「夢の国」が限られた層だけの特別な場所になってしまうことは、長い目で見たときにリピーターや新しいファンを失うリスクを孕んでいます。売上という数字の裏側で、ディズニーは「ファンの広がり」と「高い利益率」の狭間で難しい舵取りを迫られています。