銀座が「庶民の街」に?高級ブランドの聖地で起きている異変と意外な理由
高級ブランド街に「くら寿司」や「オーケー」が続々出店
日本を代表する高級ショッピング街、銀座。かつてはハイブランドの旗艦店が並ぶ特別なエリアという印象でしたが、ここ数年でその風景が劇的に変化しています。マロニエゲート銀座2には「くら寿司」や「オーケー」、「しゃぶ葉」などがオープンし、SNS上では「銀座がロードサイド化している」「庶民的になった」といった驚きの声が広がっています。数年前のユニクロ進出時にも大きな議論を呼びましたが、今や生活雑貨から飲食店まで、日常使いのチェーン店が当たり前のように軒を連ねるようになりました。
タワマン住民の増加が引き金?銀座が変貌した構造的理由
なぜ高級な銀座に大衆チェーンが増えているのでしょうか。その背景には、中央区の人口急増という構造的な理由があります。臨海部のタワーマンション建設ラッシュにより、この10年で住人の数が激増しました。しかし、周辺の公共交通機関が不足しているため、自転車で気軽に銀座へ向かい、そこで買い物や食事を楽しむという「新しい日常」が定着したのです。つまり、ロードサイド化は単なる大衆化ではなく、銀座周辺の住民層の変化を反映した結果といえます。
ルールより対話!「銀座らしさ」を守るための街づくり戦略
チェーン店が増えても、銀座が安っぽく見えないのには理由があります。2006年に設立された「銀座デザイン協議会」の存在です。彼らは規制で縛るのではなく、事業者と「対話」を重ねることで、銀座らしい景観を守る仕組みを整えてきました。事務局顧問の竹沢えり子氏によれば、銀座の「大衆化」は歴史の中で繰り返されてきたことだといいます。変化を受け入れつつも信頼関係で街を守る姿勢こそが、今の銀座が悲観すべきでない最大の理由なのかもしれません。