「マグロが邪魔!?」記録的豊漁なのに“害獣”扱い…海で起きている異常事態とは
記録的な豊漁なのに「海に返す」?クロマグロに何が起きているのか
今、日本の海で「クロマグロが獲れすぎて困る」という信じられない現象が起きています。かつては絶滅が危惧され、厳しい漁獲制限がかけられていたクロマグロですが、近年は資源量が劇的に回復し、各地で記録的な豊漁となっているのです。しかし、漁師たちの本音は「手放しで喜べない」というもの。京都府伊根町では、他の魚を狙った網にマグロが入り込みすぎて、せっかくの獲物を海に逃がすという作業を毎日繰り返す事態になっています。「まるでクマと一緒、害獣だよ」と頭を抱える漁師たちの切実な叫びが、海で起きている異変を物語っています。
国際会議での合意も決裂。私たちの食卓はどうなる?
なぜ、こんなに獲れているのに市場に出回らないのでしょうか。その背景には、国が定めた「漁獲枠」の壁があります。資源保護のために設けられたこのルールですが、あまりの豊漁により、上限に達するのが早すぎるのです。実際に先週開催された国際会議でも、日本は「枠を増やしてほしい」と交渉しましたが、メキシコの反対により合意には至りませんでした。もし枠が拡大されなければ、消費者がマグロをお得に味わえるチャンスは失われ、漁師の利益も圧迫され続けることになります。
日本近海で続く異変…カツオ不漁と「南の魚」の大量発生
日本近海の異変はマグロだけではありません。和歌山県沖では本来なら旬を迎えるはずの「カツオ」が深刻な大不漁に見舞われています。一方で、瀬戸内海ではこれまであまり見られなかった「南の海の魚」が去年の10倍以上も確認されるなど、海の中の生態系が激変しています。専門家は、これらの異変の背景に「海水温の上昇」が大きく関わっていると指摘しています。私たちの食卓に当たり前のように並んでいた魚たちが、今後食べられなくなる可能性もゼロではありません。この海の異変、私たちも他人事ではないニュースとして見守る必要がありそうです。