東野圭吾さんを直木賞作家・門井慶喜さんが追悼 「辛口評価」の裏にあった真摯な姿
直木賞選考委員としての「誠意」と、ミステリーファンとしての「素顔」
2024年12月23日に68歳で急逝した国民的作家・東野圭吾さん。長年、直木賞の選考委員としても日本の文学界を支えてきた東野さんの訃報を受け、平成30年に「銀河鉄道の父」で直木賞を受賞した門井慶喜さんが、当時の思い出と深い尊敬の念を語りました。門井さんによれば、東野さんの選考は決して甘いものではなく、自身の受賞作に対しても非常に「辛口」な評価だったといいます。しかし、門井さんは「自分の思うことをしっかりと言い、選考委員という重責を誠意を持って果たす姿に、改めて尊敬の思いを強くした」と振り返りました。
「最期まで書き続けた」東野圭吾さんの作家人生
門井さんが初めて東野さんと出会ったのは、自身のデビューから数年が経った出版パーティーでのこと。大ベストセラー作家として畏怖する存在でありながら、出版関係者と楽しそうにミステリーのトリックについて語り合う東野さんの姿に、「純粋にミステリーを愛する一人のファン」としての親近感を抱いたと回想しています。来月にも新作の刊行が予定されていたというニュースに対し、門井さんは「最期まで書き続けた姿はまさに東野さんらしい」としつつ、「ご本人はこれが最後とは思わず、いつものように淡々と作品を書いていたのではないか」と、生涯現役を貫いた大先輩をしのびました。数々の名作を世に送り出した東野圭吾さんの作品は、これからも多くの読者の心に残り続けるはずです。