【甲子園】「持っていていいですよ」球審の粋な計らいに感動…有明が掴んだ歴史的1勝とウイニングボールの絆
甲子園初出場の有明、劇的勝利の裏にあった「忘れられない贈り物」
第108回全国高校野球選手権大会の第9日、甲子園に新たな歴史が刻まれました。春夏通じて甲子園初出場を果たした有明(熊本)が、長崎日大との接戦を3―2で制し、見事3回戦進出を決めました。試合終了の瞬間、球場を包んだのは歓声だけではありませんでした。そこには、球審による心温まる「粋な計らい」があったのです。
「地元・熊本へ元気を」選手が手にした重みある一球
試合終了後、有明の永田晴輝選手(3年)が、試合最後のボールを持って球審のもとへ歩み寄りました。普段であれば返却するはずのボールに対し、球審は手で制止し「持っていてよいですよ」と声をかけたといいます。この予想外の事態に驚きつつも、永田選手はそのボールを試合を締めた斉藤遼汰郎選手に手渡しました。永田選手は「これは自分たちだけでなく、地震の被害で大変な思いをしている熊本の方全てへ届けるボール。甲子園から戻ったら多くの方に見てもらいたい」と語り、笑顔を見せました。被災地へ「勝利」という最高のギフトを届けようとする有明ナインの姿勢は、甲子園の観客の心を打ち、試合後には会場から惜しみない拍手が送られました。高見一茂監督も「我々にできることは勝利で元気を届けること」と力を込めています。地元・熊本の想いを背負い、有明の快進撃はまだまだ続きます。