「本当の意味での悪人はいない」関根明良×小清水亜美が語る、アニメ『天幕のジャードゥーガル』の奥深い魅力
シリアスな歴史背景に隠された、それぞれの「正義」と「絆」
2026年7月4日より放送が開始されたTVアニメ『天幕のジャードゥーガル』。13世紀のモンゴル帝国を舞台に、運命に翻弄されながらも知の力で立ち上がる少女・シタラの物語は、放送開始直後から大きな反響を呼んでいます。本作で主人公のシタラを演じる関根明良さんと、物語の鍵を握る王妃・ドレゲネ役の小清水亜美さんに、作品の魅力やキャラクターへの想いを伺いました。
「悪とは何なのか」を問いかける、シームレスな視点の転換
原作を読んだ際の印象について、小清水さんは「史実という結果がある中で、当時の人々の会話や心情がリアルに想像できて衝撃を受けた」と語ります。特に本作の大きな特徴は、視点がシームレスに切り替わること。ある立場からは悪人に見えるキャラクターも、別の視点から見れば切実な目的がある。「誰が悪者なのか」「そもそも悪とは何か」という問いが読み手に投げかけられる構成に、二人は深い感銘を受けています。関根さんも「この作品には、本当の意味での悪人はいない」と述べ、それぞれの登場人物が愛や誇りを持って生きているからこそ、衝突が生まれてしまう切なさを強調しました。
シタラとドレゲネ、復讐の果てにある「姉妹のような絆」
「復讐」という目的で手を取り合ったシタラとドレゲネですが、演じる二人はその関係性を「姉妹のようであり、どちらがお姉さんかわからない関係」と表現します。少女のまま時間が止まってしまったかのようなドレゲネと、過酷な経験を経て精神的に成熟していくシタラ。二人が互いの心の城壁を少しずつ溶かし、信頼を深めていく過程は物語の大きな見どころです。収録現場では、あえてセリフを被らせるなど、「演技の空気感」を何よりも優先した制作陣のこだわりがあり、それが二人のリアルな掛け合いに繋がっていると語ってくれました。
歴史の重みとコミカルなギャップ、それぞれの「推し」を見つけて
シリアスな展開が多い本作ですが、合間に挟まれるコミカルなシーンも魅力の一つです。関根さんがお気に入りのシーンとして挙げたコミカルなやり取りでは、あえて複数のパターンを録音するなど、現場の熱量も非常に高かったそうです。小清水さんは「歴史の一端に触れながらも、ぜひ自分のお気に入りのキャラクターを見つけてほしい」とメッセージを送ります。過酷な運命に立ち向かう二人の歩み、そして個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマを、ぜひ最後まで見守ってください。原作については、公式サイトの